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フェイクニュースの仕組みについて考える(PLANETS CLUB通信)

こんにちは、PLANETS編集部です。

現在PLANETS CLUBでは「遅いインターネット計画」の一環として、「情報社会とうまく付き合っていくための知恵」を専門家たちから学ぶ講座を毎月開催しています。

10月はジャーナリストでメディアコラボ代表の古田大輔さんを講師に、なぜ、フェイクニュースに騙されるのか、そして、動員のメカニズムへの抗体を身につけるためにはどうすればいいかということについて講義していただきました。

今回のクラブ通信ではその模様をレポートしていきます。

コロナショックによるインフォデミックを機に、個人の情報の取捨選択が生活のあり方に対してかつてないほどの影響力を持ついま、私たちは「フェイク」とされる情報とどのように向き合っていけばよいのでしょうか。

古田さんからは「そもそも『フェイクニュース』とは何か」というところから丁寧にお話ししていただきました。

実は「フェイクニュース」に明確な定義はなく、そういったあいまいな単語を使うよりも、情報が使われる「意図」の違いに応じて分類するほうが、的確に「悪い」情報に対するリテラシーは向上すると言います。

今回は「悪影響を持つ情報」について、3つの分類を解説していただきました。

1. Misinformation(誤情報):意図せずして誤った情報
2. Disinformation(偽情報):意図的に偽造されたり、改ざんされたりした情報
3. Malinformation(攻撃糸のある情報):対象を貶め、攻撃する悪意を持って流す情報

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こうした情報の見分け方から、ファクトとオピニオンを分けて考えるためのヒント、ニュースとオピニオンがしっかりと区別されたうえで情報が発信されるためのメディアのあり方などを解説していただきました。

そして講義の後半では、宇野さんとのディスカッションがスタート。

ファクトとしては誤った情報を、アイデンティティの理由から「信じたくなってしまう」問題にどう対処するかという問題提起がなされました。

人間が普遍的に持つバイアスの話から、TikTokがいかにユーザーのニーズを容易に見抜けるアルゴリズムを備えているかといった話など、話題は尽きないまま放送終了まで2時間たっぷりと議論していただきました。

全パートをご覧になりたい方はぜひPLANETS CLUBにご参加ください!

さて、次回の情報リテラシー講座は11月、アイランド株式会社代表の粟飯原理咲さんを講師に、ライフスタイルを豊かにするためのSNSの活用法を考えます。

次回もお楽しみに!


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