【つみたてNISA絵本⑧】利回りはどのくらいかな？

東北投信を運営しているみらい（@instockexnet）です。

投資の利回りは多くの方が気になるところです。ですが、利回りだけに目を奪われていると、いろいろと失敗してしまう部分でもありますね。

つみたてNISAは、いわゆる「インデックス投資」と呼ばれる投資手法を使った運用です。インデックス投資では、おおよそ過去の利回りが調べられており、高くても6～7％程度でした（厳密には、投資家が得る利回りはもうちょっと低くなります）。

この利回りは、ある年は+20％、またある年は-10％と変動を繰り返し、20～30年後に振り返って確認すると利回り6～7％で増えたと解釈します。決して、よくある、あの複利のグラフのように、毎年同じ利回りで増えていくとは限らない点に注意が必要です（下記ツイートのグラフは非常に素晴らしい比較です）。

【実際の資産は直線的には増えない】

S&P500の積立グラフに同じ利回りで定率増加するグラフを重ねてみました。

1998年から円建S&P500に定額積立すると年平均利回りは約6.5%です。
実際の資産額は殆どの期間、定率増加を下回ります。

米国株は毎年6.5%増える訳ではないんですよ！
そんなに甘くない！ pic.twitter.com/21EI4QFuqK

— ナザール＠積立投資で3,000万円作る (@investor_Nazal) December 13, 2019

ところで去年の「老後に2000万円足りない」問題で、将来のことを不安を感じているような方は、この年数％の利回りでは足りないと感じるかもしれません。が、そういったお金の不安は詐欺の材料にされたりするものです。

もしあなたが、「月利x％でお金が増える」といった都合の良い話を聞いたら、詐欺を疑うようにしてください。現在の金融市場には、毎月お金が確実に増えていくような都合の良い商品はありません。

ちなみに、個人的超概算では、つみたてNISAを利用することで、投資したお金が1.5倍から2倍程度に増えたらおおよそ成功だと思っています。例えば、1万円を20年間積み立て続けたら、投資額は240万円です。それを運用することで、500万まで行ったらかなりの成功だと思います。これに貯金や個人年金保険、公的年金などを加えたら、それが老後の生活費になるわけです。

こんな感じで、老後の道筋を考えると、なんだか老後不安も和らぐ気がしませんか？

ちなみに、初めての運用で怖ければ、毎月5000円ぐらいの積み立てもおすすめです。

つみたてNISAは20年後の自分への仕送りって考え方がしっくりきます

毎月5,000円（年60,000円）を20年間バランスファンドに積むと、計算結果の1つは30,569円から143,942円の間に着地します

儲かった年は少し豪華に、儲からなかった年はおやつはバナナにすれば、老後は少し豊かに暮らせるはずです☺️ pic.twitter.com/aLL1L9t265

— みらいあせっと@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭 (@instockexnet) January 31, 2020

利回りの話は、実際に運用してみると体感するところでもありますので、「物は試し」の精神も忘れないでほしいなと思います。

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