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グルール機体でプレミアム予選抜けた話

表題の通り、2/18のプレミアム予選をグルール機体で抜けられたので軽く記録を残します。
なお、グルール機体というデッキそのものの解説については未熟者さんのnote(https://note.com/mijukumono3776/n/nd03b92a82f6d ) を参照してください。これにだいたい書いてあります。

1.デッキ選択理由
 なぜ他のデッキは選ばなかったのか
 なぜグルール機体を選んだのか
2.カード採択理由
 デッキリスト
 ジェガンサ?
 2マナ域は群れ率いの人狼?
 3マナ域は野獣?
 サイドボード
3.マッチアップ雑感
 ラクドス 
 白単
 青白コン
 緑単信心
4.大会結果と感想
 大会結果
 感想

1.デッキ選択理由

■なぜ他のデッキを選ばなかったのか?
ご存知の通りパイオニアには多様なデッキが存在しています。当然有利不利はあるのですが、組み合わせ次第では極端な相性差が発生するマッチアップもあります。
デッキを選ぶときの基準は千差万別だと思いますが、私はデッキを選ぶときに「無理マッチが(想定したメタゲームで)存在しないこと」を重視しています。

「無理マッチが存在しないこと」
私は普段パイオニア環境のメタゲームのマトリクスを上記のサイトで確認しています。
ここでは「無理マッチ」の条件を「2マッチプレイしたときに概ね0-2すること」と定義しました。
これはマッチング運が下振れたときでスイスドロー6回戦のうちにそのデッキに2回当たっただけでゲームオーバーになることを懸念しています。
例えば<セレズニア天使><5C奇怪な具現>は間違いなくデッキパワーは高いのですが、Tier1の青白コン相手にはほぼオートルーズに近い勝率になってしまいます。
私はメタゲームを下記のように想定していたので、この2デッキは選択肢から外れました。

  • 青白コン(15-20%)

  • ラクドス(15-20%)

  • 白単(15-20%)

  • グルール機体(10%)

  • 奇怪な具現系多色デッキ(10%)

  • 緑単信心(10%)

  • その他(20%)

同様に<ロータスコンボ>などいろいろなデッキをこの観点で選択肢から外しました。

■なぜグルール機体なのか?
上記の観点や自分の好みも含め、この時点で選択肢は<ラクドスミッドレンジ><グルール機体>のようなミッドレンジ系デッキに絞られました。
とはいえ残ったデッキもデッキも多少の有利不利マッチアップが存在するので、その中で選ぶ理由として「ブン回りで多少の不利を覆せること」を選ぶ理由としました。
プレミアム予選程度の規模のスイスドロー(6回戦数を想定)であれば、苦手マッチを踏むのは多くて3回程度。それらを2-1以上の成績で通過する必要があるので、ブンを押し付けて上ブレで勝ち越せることを重視しています。
その点<グルール機体>はエルフから寓話or嵐探しで機体に繋げると明確なブン回りルートが存在し、苦手なマッチもこの動き+アクロス戦争やエンバレスの宝剣でなんとでもなることがMOリーグを回しているうちにわかったのでグルール機体を選択しました。

2.カード採択理由

■デッキリスト
デッキリストは下記の画像です。

エシカの戦車の隣はスカイソブリンSecretLair版です。格好良いでしょう

■ジェガンサ?
デッキリストを見て勘の良い人はすぐ気づくと思うのですが、ダブルシンボル以上のカードはメインとサイドに宝剣1ずつ、サイドのニッサスラーンのみです。
このカードを諦めてジェガンサにする選択肢もあるのは確かですが、下記の理由から今回は採用しませんでした。

  • 不毛なミラー戦で、腐りやすいマッチアップがあるアクロス戦争以外に引いたら勝つカード(エンバレスの宝剣)が追加で欲しかった

  • サイド後、ロータスコンボなど速度を要求するデッキ相手に即ダメージ源になるカード(つまり宝剣)が欲しかった

  • ジェガンサを公開することで現環境だとほぼラクドスサクリファイスとグルール機体で確定する。除去キープされたくない

  • サイドに5/5バニラ入れるような枠がない

  • 前週の紙初回しで2マッチで3ゲーム存在を忘れて恥ずかしい思いをした

イコリア期に紙やってなかったせいで全く慣れないやつ

■2マナ域は群れ率いの人狼?
一般的なグルール機体では2マナ域のアクションとして群れ率いの人狼を採用していることが多いです。
グルール機体に欲しい追加のアドバンテージ獲得能力を持っていることは魅力なのですが、どこまで行っても基本的には3/3バニラであり、何相手に強いのかよくわからなかったので、このリストでは不採用にしました。
代わりに入っているのが漁る軟泥勢団の銀行破りです。
両方ともグルール機体が終盤に余らせがちなマナを有効活用できるカードで、前者は個人的に苦手にしている墓地利用系のデッキ(アブパル・イゼフェニなど)にメインから睨みを効かせることができ、後者は青白コンやラクドスのようなリソース勝負になるデッキに対して強く出ることができます。
また、通常のグルール機体は機体カードがエシカ4スカイソブリン3の計7枚で構築されていることが多く、ラクドス相手に囲いを打たれて機体を抜かれてアクロス戦争を強く使えないパターンがMOリーグで回しているうちに何度か発生しました。
その点銀行破りは2ターン目に設置することでハンデスを回避することが容易かつ、2ターン目に出せる4点クロックでエルフを除去されたときのアクションとしてかなり感触が良かったです。
後の対青白コンの部分でも記載しますが、青白コントロール相手には序盤にこのカードを設置できるとかなり楽になるのでメインサイド合わせて3枚以上あっても良さそうかなと思っています。

機体の新入り

■3マナ域は野獣?
砕骨無謀な嵐探しの2枠は確定で、追加で3~4枚の枠があり、この枠は宗派の違いが如実に出ます。
一般的には野獣を取っているリストが多い印象です。(PTのリストでも基本的には野獣とミグロズのデッキが多いですね)
野獣は対アグロでは壁として、対エニグマ系では速いクロックとして活躍します。
対して寓話は御存知の通りMTGと相性の良い最強カードです。
アグロデッキとして動きたいときは野獣に分がありますが、対ミッドレンジや対コントロールにおいてハンドの賞味期限の切れたエルフや腐ったアクロス戦争を有効牌に変換することが可能なのは野獣より明確に優れている点です。このルーティング能力のお陰でメインボードにアクロス戦争など尖ったカードを採用できるのが強いですね。
また、エルフ→寓話→スカイソブリンという最強ムーブを取れる可能性があるのも魅力です。
回しているうちに対アグロデッキは野獣がなくとも十分有利なことがわかったので、この枠は寓話を採用しています。

どっちもマナエルフと相性が良すぎる

■サイドボード
・引き裂く流弾3
激ヤバ相性の天使に一矢報いるために3枚採用しています。エルフスタートかつ2枚引ければワンチャンある印象です。
また、人狼と野獣を採用していないので対白単人間のガードが若干下がっているので、そこを取りこぼさないためにもサイドをしっかり取ろうとしています。
・丸焼き2
対青白コンで強力。
後述しますが、青白コントロールはハゲを生かしたまま返すと負けるので絶対に殺すという強い意志で2枚入れています。3枚目なんとか入れたいくらいです。
・銀行破り1
リソースゲーになるマッチアップ、1ターン目の除去が充実している相手に入れます。エルフを焼かれて2ターン目が空くとしんどい問題を解決するためにぴったりです。ここも2枚目を入れたいくらいいい感触でした。
・未認可霊柩車2
墓地対策は嗜み。アブパルを許すな
イゼフェニ相手は引いても勝てないことが多々あります。諦めましょう
・腐れ花3
青白コンとエニグマ相手に入れる予定です。機体ミラーでは踏みつけの良い的なので入れない寄りです。(諸説ある)
2マナ3点クロックかつ一時的封鎖へ耐性が持てて、スカイソブリンに搭乗できるのが対青白コンで強力です。
・アクロス戦争1
対クリーチャーデッキに。たくさん引いたほうが勝つため。
・スラーン1
対青白コンに。
せっかく買ったから入れたけどこの枠銀行破りで良いと思います。
・ニッサ1
効きそうな相手に入れてください。あまり試行してないのでよくわかってない枠です。
・エンバレスの宝剣1
スピードが重要な相手や、クリーチャーでブロックしてくるデッキ相手に。
都合よく宝剣トップしたゲームは勝ちます。スカイソブリン装備14点は大抵のデッキは耐えられないでしょう。

3.マッチアップ雑感

基本的にこのデッキは3ターン目までの動きが見えてない場合はしっかりとマリガンしたほうが良い傾向があります。
多少カードが少なくてもt1エルフから強いカードでしばき回せばゲーム終わります。
基本的にはサイド後も速攻でしばき倒したいデッキなのですが、サイド後にロングゲームになりそうな相手はエルフを減らします。(後半毒にも薬にもならない1/1を引くと悲しい気持ちになるため)
ここでは特徴的な4マッチについて触れます。
■ラクドス
早速ですが上記の基本は忘れてください。
このマッチは囲い+除去でエルフスタートでも強い動きができない可能性が高く、エルフを求めてマリガンした結果囲いで機体を抜かれてGGになるパターンが多くなります。
ふんわりキープ、エルフは引けたらいいなくらいでいたほうが良いです。
とはいえエシカ、スカイソブリン、アクロス戦争の三本柱がぶっ刺さってるので有利マッチです。
■白単
このマッチは基本が活きます。
基本的に1ターン目エルフは処理されないので相手より早く高マナ域のカードを投げてるだけで勝ちます。
とはいえ寓話を入れている分サリアハメに弱くなっているので、byeと言うほどの相性差ではありません。ナメたキープをすると普通に負けうるのでしっかりマリガンしましょう。
■青白コン
世間ではド不利と言われていますが、構築段階でどれだけ意識しているかでかなり相性差が変わってくる印象です。
私の構築(銀行+寓話型)であれば4.5:5.5くらいの微不利か、もしくは微有利くらいまであると思っています。
サイドから腐れ花と銀行を入れて序盤からクロックをかけ、相手がシコケツ打った返しに戦車を設置し、土地で押し込むイメージです。
ブロック後のサメトークンや放浪皇をスカイソブリンのcipで落とすような動きができれば理想ですね。
常に「相手がこのアタックで放浪皇orサメ台風サイクリングで、返しのターンにテフェリーの動きをされても問題ないか?」を頭の中に入れながらプレイすると良いと思います。
■緑単信心
基本微不利ですが、アクロス戦争が絡めば十分にチャンスがあるマッチアップである印象です。
先手ゲー感は否めません。貪欲にエルフを求めてマリガンし、あとは祈りましょう。エルフスタートさえしてしまえばついていけます。

4.大会結果と感想

■大会結果
緑単 先 ○×○
G1エルフブンで先手の差で勝ち
G2エルフブンされて後手の差で負け
G3マリガンしてエルフ引けなかったが、相手がトップ弱かったので勝ち
ラクドス 先 ○×○
G2実験的に超ゆるキープしたら普通に土地詰まってハンドのマナコスト合計30とかになって負け
青白コン(ヨーリオン) 先 ×○○
G2エルフ狼男戦車で勝ち
G3銀行設置でアド稼げて勝ち
青白コン 後 ○○
G1相手がテフェリー引かなかったので勝ち
G2マスカン連打してたらニッサがうっかり通って勝ち
ID
ID

2位抜け(4-0-2)
ラクドス 先 ○○
黒単メガハンデス 先 ○○

■感想
思ってたより奇怪な具現と青白コントロールが多いフィールドでしたが、青白コントロールが奇怪な具現を切りまくった結果、終わっている相性差の奇怪な具現と一回もマッチアップせずに済んだのは幸運でした。
構築段階から対青白コントロールを意識しているので、青白コントロールとの2連戦は思ってたより楽にプレイできて良かったです。(とはいえ積極的にプレイしたい相手ではありませんが…)
デッキ選択が良く、先週時点のメタゲームでは満足のいく構築ができ、さらに有利マッチアップを多数踏めた幸運が噛み合った結果、プレミアム予選通過という久々のMTGの成果につなげられて嬉しくなりました。
何よりもあの地獄のエリア予選連戦しなくても良くなったのがいいですね!!(Cycle1エリア予選7回参加して抜けられなかった男)

基本的にこういう記事はあまり書いてこなかったので長くなってしまいましたが、ここまで読んで頂いた方の何か助けになれば幸いです。
不明点などあればコメントいただければわかる答えられる範囲で回答します。
ご覧いただきありがとうございました。



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