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拡張する身体感覚とSNS

半年ぐらい前、私自身は実家暮らしなのだが一瞬だけ急に物件が気になり探していた時期があった。物件ファン、東京R不動産、ホームズ等…

ひとりぐらしの経験は無く、これからもあと2年ぐらいは実家にお世話になるのではと推定されることもあり、何が最低限必要かすらわからないまま、ただなにも家具が置かれていない部屋の写真や間取りを見て理想の暮らしに思いを馳せるだけの無意な遊びをしていた。

たまに出会うおもしろ物件をひとりで楽しむのは勿体無いと思い度々友人にシェアしていたのだが、その中で一つ、一際おもしろい部屋があった。間取りの詳細は伏せるが、普通の暮らしとは何か考えさせられるような物件であり、また壁の一部が曲線になっているなど、とても魅力的な場所だった。

物件を見つけてから2ヶ月ぐらいたったある日、Twitterを開くと何とその部屋で撮られたであろう写真が出てきたのだ、数枚あげられていたので確認すると、間違いない、フォロイーがあの場所に住んでいる。鼓動が早くなる。なぜならその人はものづくりをする人で昔(たぶん6年前ぐらい)からその人の作るものが好きで追いかけていたからだ。

もどかしいような、なぜだか申し訳ないような、何とも言えない気持ちになる。

サイトでみただけで素敵な部屋であることがわかるぐらいだったので、本人も部屋をとても気に入っているようで、季節とともに移り変わる部屋の様子が定期的に投稿され、みることができているのはとても嬉しい。
また、作品取りの為に部屋に仕立ての良い椅子や素敵なモデルさんがやって来て、その人の作るプロダクトが映えるように写真に収められて公開される様子は、その空間が丸ごと愛されているようでいいなあと思うのだ。

私がもしあのタイミングで、その物件を借りることができたのなら、それはそれで楽しい思い出ができたのだろうとは思うが、その一方でこれらの写真たちや出来事は起こらなかったと思うと、まあぬくぬくと実家で暮らすのも悪くはなかったかもしれない。

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こういう不思議なことがあるのでTwitter含むsnsはやめられないよねという話でした。2022はTwitter史の中で1番激動の時代だったのではないでしょうか。これからどうなっていくかわからないけどとりあえず今はTwitter独特の、ゆるく繋がっているこの状態がそのまま維持されればいいなと思っています。

追記:今年はじめてzine(長年の癖でザインと発音してしまう、ジンと読みます)を作ったのですが結構楽しく作れました。買ってくださった方も本当にありがとうございます。本当に励みになります。まだの方も宜しければ見るだけ見てください。
[ZINE “for an instant” | plaintexxt shop]
また来年もできたらいいな、次は一眼縛りでやりたいです。 

この文章は 2022 Advent Calendar 2022 の16日目の記事として書かれました。
きのうはnagatafaさんでした。あしたはhitode909さんです。


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