見出し画像

口訳 古事記

"もう一度、柱の周りを回り、まず伊耶那岐命が、『ええ女やで』と称賛し、次に伊耶那美命が、『ええ男やで』と称賛の言葉を交わしたうえで交接したのである。"2023年発刊の本書は関西弁、町田語訳で生まれ変わった日本最古の書物。アナーキーな日本神話。

個人的に著者ファンである事、またメタバース芸大RESTの参考資料として手にとりました。

さて、そんな本書は執筆活動デビュー当初から【独自の文体、語法、話法を確立している】著者が日本神話を含む歴史書『現存する日本最古の書物』であり、太安万侶が編纂、天地開闢の神代から始まって天孫降臨に至るまでの叙述である『古事記』を関西弁、町田訳にて『神XYの物語』から『仁徳天皇』まで、全9章にて自由自在に描いているのですが。

いやあ。自身が関西人である事もあって、文体が原文だとこうは感じないであろう【神様たちがシュールなお笑いコント】をひたすらしているような楽しさ、やわらかさ。また、すらすら読めて楽しかった。

また、内容の把握が容易なため。日本文学の発生や源流が『ここからなんだな』と、あらためて感慨深かった。

著者ファンはもちろん、日本神話から仁徳天皇までを楽しく"ちゃんと"学びたい方にオススメ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?