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ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語

"『今日は神聖なる神様たちに勝手に変なキャラ付けしてふざけても怒りません。なんなら盛っちゃってください』"2017年発刊の本書は、まさかの言葉遣いが難しい『日本最古の歴史書』古事記から物語だけを抜粋、ラノベ風にまとめた良書。

個人的には主宰する読書会で参加者にすすめられて手にとりました。

さて、そんな本書は『古事記が好き過ぎて』な著者が2014年に古事記を現代的に口語訳して開設したWEBサイト『古事記を現代訳っていうかラノベ風にしてみた』が大人気になって書籍化されたもので。本書では古事記の神話部分。【天地開闢から国譲り、天孫降臨】といった部分を元明天皇の前でラノベ風にわかりやすく稗田阿礼が披露する。といった内容になっているのですが。

まあ、語り口の平易さはもちろん、アマテラスが『彼氏いない歴何百?年』オオクニヌシが『全国規模のチャラ男』とかラノベ風にキャラ設定される事で、難解な古事記がこんなに魅力的、身近で分かりやすくなるものか!と驚かされました。

また、キャラ設定の自由さの一方で?内容はちゃんと古事記に沿っているので。【神であるはずの天皇に何故、寿命があるのか】とか。なるほどと思わされる部分も沢山あって勉強になりました。

古事記に興味ある方の入門書としてオススメ。

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