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プチ哲学

"このプチ哲学で伝えたかったことは大きく言えばひとつです。それは、『考えることって、楽しいかも』ということなのです。2004年発刊の本書は、毎日の日常を"ちょっとだけ前向き"に。気づきを与えてくれる一冊。

個人的には主宰する持ち寄り読書会で参加者にすすめられて手にとりました。

さて、そんな本書は『バザールでござーる』『だんご3兄弟』のクリエイティブディレクターとしても知られる著者が"文と絵"を手がけた雑誌連載をまとめたものに、書き下ろしをあらたに加えて文庫化されたもので。『不変』をテーマにした"二匹の小魚"から始まり31回の『たわいのないアナグラム』をテーマにした"かわいい綴り換え"まで。毎回【見開き1ページのイラストと文章、そして解説で構成されてはいる】のですが。

著者自身も書いているように『哲学』といっても決して難解な内容ではなく、もとになった"智を愛する"フィロソフィア。自分の身のまわりのことをちょっとだけ深く考える"ヒントにあふれた内容が散りばめられていて。読みやすく面白かった。

また書き下ろしの日記風のエッセイ。著者が通院や打ち合わせ。地面、お店や屋外広告の時間でふと考えること。は、スーパーやコンビニの棚揃えを定期的にチェックして考える習慣のある自分にも共感でき、勝手にシンパシーを覚えたり。

退屈と感じてしまっている日常をちょっと豊かに感じたい方、気軽に読める本としてオススメ。

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