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みんな うんち

"いきものは たべるから みんな うんちをするんだね"1977年に絵本作家以外にエッセイスト、作詞家としても活動する著者による本書は、特に起承転結的なストーリーはなく、生き物が生きていく上で必ず行う排泄行為をあっけらかんと描いて"知識の枠を超えた科学の絵本"とも評された一冊。

個人的には、何かと考える事が多く、疲弊気味な中、なんとも無常感溢れるタイトルに目を奪われて手にとりました。

さて、そんな本書は色々な生き物たちがページをめくる都度にあらわれては、比較や質問といった形式で【それぞれに違うこと】を問いかけてくるわけですが。当たり前とはいえ、この地球という星が人間だけでなく【多くの生物にとっても大切な存在であること】を静かに伝えてくれます。

また綺麗好きな国民性とされ、排泄行為そのものを【行われないかの如く見せかける】トイレや周辺グッズが特殊な進化を見せている我が国事情を思い浮かべて、他の生物から見れば【日本人は不思議な生き物】に映るのだろうな。そんな想像の翼を広げたり。

強いメッセージを受け取る。のではなく【親子で共に考える】絵本を探す人へオススメ。

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