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仏ガール

"仏像を見つめている瞬間 私たちはきっと仏像と繋がっている 仏像の中に何かを感じて 自分の願いや悩みを見つめている"2022年発刊の本書は仏像オタクの先生と美術部員による仏像×青春×ほっこりショート漫画、第一弾。

個人的に、自身も美術作品としての仏像につよい関心があることから本書も手にとりました。

さて、そんな本書は美人なのにもったいない?仏像変態の美術顧問、江西真里が絶賛スランプ中の美術部員、城上彩を見かねて【気分転換と休憩(そしてあわよくば仏像沼にはめようと)を兼ねて】平等院を訪れるところから始まり、途中に同じく美術部員の駒も加わり、興福寺、六波羅蜜寺、渡岸寺、永観堂禅林寺、仲源寺、清源寺と主に関西圏、京都、奈良、滋賀とテンポよく巡って、有名な仏像たちを紹介してくれているわけですが。

まあ、イケメン"阿修羅像"やインパクト大な"空也上人立像"など、関西圏に住む私にとっては馴染みのある有名仏像やスポットが多数収録されていることもあり、目新しさこそなくも【細かなマメ知識を知ることが出来て】楽しかった。

また美術部員のスランプや悩みというと、別作者の人気漫画『ブルーピリオド』を思い出したりもしましたが。あそこまでストイックではなくも、本書では美術部員たちはもちろん、先生自身も表現活動を続ける悩みを打ち明けているのが、全体としてはほのぼのとしつつも【読者を勇気づける内容になっている】のも良かったです。

コアな仏像、仏教美術ファンというより、ライト層?あるいは、これから仏像に関心をもとうとしている方にオススメ。

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