変な家
"あなたは、この家の異常さが分かるだろうか。おそらく一見しただけでは、ごくありふれた民家に見えるだろう。しかし、注意深くすみずみまで見ると、家中そこかしこに、奇妙な違和感が存在することに気づく"2021年発刊の本書はホラー作家がおくる不動産ミステリー。
個人的にはSNSで紹介されているのを見て手にとりました。
そんな本書は、とある1軒の家の間取り図話から始まる。その家は一見すると『ごくありふれた一軒家』。ただ設計士に見せると少しばかり変わった間取りをしている事に気づく。オカルト専門のフリーライターである著者は建築士と『その家がなぜ変わった間取りをしているか』を推測、考察。その事を記事公開したことで、さらなる謎へと巻き込まれていくのですが。
まず、個人的には。いわゆる『間取り本』というか。変わった間取りの建築物が沢山紹介され、勝手に考察していく。そんな本だと勝手に思っていたので。前半の間取り考察が終わり【後半から始まる伝奇ミステリー】に少々驚かされてしまった。
一方で、もとは雑誌連載であったこともあるのか【ページを戻ることなくサクサク読める】ので。一方通行すぎる展開には『もう一工夫ほしい』とはいえ、普段は本を手にとらない方や、まとまった時間をとれない多忙な方にはフレンドリーな本かもしれない。とも思いました。
間取り図好き、さくっと読めるミステリーとしてオススメ。
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