見出し画像

推し短歌入門

"『推し』そのものから成分を抽出するマッドサイエンティストになるのはやめてください。もっと離れてください!推しから!"2023年発刊の本書は1人のオタク、歌人による短歌の入門書。推しへの解像度が上がる一冊。

個人的にメタバースで歌会も主宰していることから本書も勉強のために手にとりました。

さて、そんな本書はカルチャースクール講座『推しと短歌』をもとに書き下ろされた一冊で。一次や一単語で騒げる感受性のある【オタクは必ず短歌がうまくなります】という冒頭から始まり『とりあえず詠んでみたいオタクのための推し短歌チュートリアル』『じっくり詠んでみたくなったオタクのための短歌の技法』『詠めるようになったオタクのための創作の深め方』の三部構成で、アニメや漫画の小ネタをテキストに散りばめながらも、内容自体は技法の解説や誌面歌会と丁寧に"何かに夢中になれるオタクの方々"のために短歌の世界の暗黙の了解や、説明を加えてくれているわけですが。

前述の理由から短歌の解説書は何冊か手にとってきましたが。"イメソンみたいに楽しむ、推し短歌というNEW GAME"といった感じで、オタクを対象に絞っていることで、とても短歌の世界に入りやすく楽しめました。

また、季語もなく割と自由度が高いのが短歌の魅力。と思っていますが。それでも、ちゃんとおさえるべき基本。ていった所はもとが講座らしくためになるもので。その辺りの実用性も良かったです。

推し活の合間に短歌を始めたくなったオタクな方はもちろん、オタクじゃなくても、わかりやすく実用的な解説書を探す方にもオススメ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?