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日ポン語ラップの美ー子ちゃん

"数年前、知人に日本語ラップ同人誌に誘われた時に思いついたのが、あの有名な宣伝マンガ『日ペンの美子ちゃん』をパロディにした『日ポン語ラップの美ー子ちゃん』でした"2017年発刊の本書はイルでドープ、日本語ラップ愛"ブロップス"な良著。

個人的にはHIPHOP好きな方にすすめられて、前情報なしに手にとってみました。

さて、そんな本書は2015年からTV放送されていた『フリースタイルダンジョン』などで起きたラップブームを背景にもとはTwitterや同人誌で発表されていたパロディマンガが単行本化されたもので【懐かしく可愛い少女マンガテイストの美ー子ちゃん】が、突然乱入しては日本語ラップをディスる相手に対して『くそださいわよね』『にわかのお客様は帰っていただけますか?』『WHAT DA FUCK?(何言ってんだお前?』と【ストレートにぶった斬って】用語や文化、名盤(やや偏った)を初心者向けに説明してくれているわけですが。

前述したとおりに『前情報なし』しかもHIPHOPはおろか『音楽自体にもあまり詳しくない』そんな私でも【著者の日本語ラップ愛や勘違いや偏見に対する怒り】が美ー子ちゃんのセリフや姿から伝わってきて、気持ちよかった。

また、それだけでなく。用語はもちろん定義や文化、ファッション、映画(『ストレイト・アウト・コンプトン』)意味不明なパンチライン、3大聞き飽きた話(親感謝しすぎ、実はインテリ、最初のラッパーは吉幾三)などなど。【普段HIPHOPを聴いてなくても】爆笑し、補助線として楽しめる内容になっているのも良かったです。

日本語ラップはもちろん、音楽好きな全ての人、あと、この本が縁で『6代目 日ペンの美子ちゃん』公式作者になったらしいので(!)美子ちゃんファンにもオススメ。

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