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20世紀破天荒セレブ

オススメ916。"本書のセレブたちは『ありえないほど楽しい女の人生』を歩んでいます(中略)山も谷も人一倍ありますが、死後の彼女たちにインタビューしたら、きっと全員が『満足な人生だった』と答えるに違いないと思うのです。"2008年発刊の本書は、20世紀をそれぞれに駆け抜けた20人のセレブ達の人生カタログ。

個人的には読書会の参加女性からすすめられて、女性向けの選書もさせていただいている事から興味を持って手にとりました。

さて、そんな本書はWEB連載をもとに書籍化されたもので『破天荒セレブ』の基準として、王族や皇族、歴史上の人物や偉業達成といった方々にはご遠慮いただき【教科書にはあまり載らない有名人】をニンフ編、ミューズ編、カリスマ編と分類して、豊富な文献をもとにダイジェストで紹介しているのですが。

まずニンフ編ととして、リアーヌ・ド・プージィから宇野千代まで。日本だと明治〜大正時代に【こんなにも恋に自由に生きた方々がおられたのか!】と、あまり存じ上げなかった方々が取り上げられていて驚きました。

一方で、ミューズ編。芸術家たちに影響を与えたゼルダ・フィッツジェラルドやキキ、イーディといった方々は美術史や文学史で流石に馴染みがありましたが、【主に男性側視点で紹介されているのを読んできた】ことから。

例えば『ゼルダにフィッツジェラルドが振り回されたのか?』それとも『フィッツジェラルドがゼルダを制約されたのか?)(智恵子抄みたいですね)考えさせられました。

肩の力を抜いて、1人で何人分もの人生を生き抜いた方々から元気をもらいたい方へ。また、ちょっとした気分転換にオススメ。

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