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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2023年8月の記事一覧

京都祇園もも吉庵のあまから帖

"『頑張る』というんはなぁ、『我を張る』つまり自分一人の頑張り、独りよがりのことやなぁ。…

ばにらさま

"大人はみんな知っている。人生のパートナーはこの世で一人きりではないことを。賃貸マンショ…

中流危機

"日本の中間層はなぜかくも貧しくなったのだろうか。そして、負のスパイラルから抜け出すため…

失敗の科学

"マージナル・ゲイン、リーン・スタートアップ、RCT、事前検死....本書では、進化のメカニズム…

0メートルの旅

"移動距離によって旅の性質は変わりうる。それは事実だ。だがそれでも、距離に制約されること…

砂漠と異人たち

"閉じたネットワークの内部に裂け目を、人間たちの世界の中に人間ではない事物の世界を見る目…

可制御の殺人

"『人間のシステムはとても複雑だけど、入出力のデータセットがたくさんあれば、制御に介在する精神すらモデル化できるかもしれない。鬼界くんは今、それを研究してるの』"2022年発刊の本書は著者デビュー作『システム同定』を操る謎の男が暗躍する連作短編集。 ⁡ 個人的にはミステリを読みたくなったので、推理新人賞の候補作として高く評価された本書を手に取ってみました。 ⁡ さて、そんな本書は賞の大賞となった表題作、自らの邪魔者となる友人を排除しようと密室殺人を企てる犯人、Q大学工学部学生

生きづらい明治社会 不安と競争の時代

"私がこの本のなかでこれから述べることは、不安のなかを生きた明治時代の人たちはある種の『…

放浪記

"私には本当は、古里なんてどこでもいいのだと思う。苦しみや楽しさの中にそだっていったとこ…

古都こと -チヒロのこと-3

"片想いが 恋愛の全てだと思いました。結ばれても 結ばれなくても 一人の時に 相手を想うもの…

奴隷のしつけ方

"いずれにしろマルクスの語りに耳を傾ければ古代ローマ世界の現実が見えてきますし、わかって…

『推し』の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か

"私たちは、モノの世界のなかでただ受け身的に生きているのではありません。私たちは、プロジ…

今を生きるための現代詩

"わたしにはただ、強くあざやかな『わからなさ』の感触だけがあった。そしてそれは、ふるえる…

はらへりあらたの京都めし 1

"京都市内から離れた北の方...山の上の美術大学に通う 食いしん坊がおりました"2014年発刊の本書は、グルメマンガを中心に執筆する著者デビュー作。京都に憧れる京都人くいしん坊あらたが絶品ごはんとおやつを食べまくる! グルメマンガシリーズ第1巻。 ⁡ 個人的には、京都在住。せっかくなんで?京都を題材にした漫画を探す中で本書に出会いました。 ⁡ さて、そんな本書は京都精華大学デザイン学部イラストコース卒業生の著者デビュー作で、京都府に実在する店舗を題材に、デザイン科3年の"少し