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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2022年11月の記事一覧

戦争は女の顔をしていない 2

"いつもわたしは驚かされた もっとも人間的な素朴なことに対する不信感と 現実を理想や実物大…

丘の屋敷

"自分がいた部屋の窓を眺め、自分を静かに見守る屋敷の、どこか面白そうな"表情"を見つめ返し…

モンテ・クリスト伯爵

"神の善行はこれで終わりだ....情けも人道も恩義も 人の心ももういらない....ああ やっとこれ…

京洛の森のアリス

"はっきりと分かったのだ。ここは違う世界だと(中略)『京都じゃなくて....京洛の森』"2018年発…

グレイスイヤー 少女たちの聖域

"わたしは自分がなにを見たかわかっている。なにを感じたかわかっている。みんながそれを魔力…

戦争は女の顔をしていない

"戦争で一番恐ろしいのは『死』だって答えると思っているんだろ?(中略)戦争で一番恐ろしかっ…

バッタを倒しにアフリカへ

"全身バッタまみれになったら、あまりの痒さで命を落としかねない。それでも自主的にバッタの群れに突撃したがるのは、自暴自棄になったらからではない。子供の頃からの夢『バッタに食べられたい』を叶えるためなのだ"2017年発刊の本書はバッタ博士による傑作科学冒険(就職)ノンフィクション。 ⁡ 個人的には表紙のインパクトに前から興味を持っていたので手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は昆虫の行動研究の先駆者『ファーブル昆虫記』のファーブルに憧れて、昆虫学者になることを目指していた著者

東京卍リベンジャーズ~場地圭介からの手紙~

"流れであの頃の事を考えてるうちに おめーにこの手紙を書いておこうと思った"2022年発刊の本…

となりのしかたさん

"移住者の目で見た『綾部あるある』を4コマ漫画にしてみたら面白いかも、という思いつきから始…

貧困と飢饉

"飢餓とは、十分な食べ物を持っていない人々を特徴づける言葉である。十分な食べ物がそこにな…

ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語

"『今日は神聖なる神様たちに勝手に変なキャラ付けしてふざけても怒りません。なんなら盛っち…

若き詩人への手紙 若き女性への手紙

"例えば閉ざされた部屋のように、あるいは非常に未知な言葉で書かれた書物のように、愛される…

変な家

"あなたは、この家の異常さが分かるだろうか。おそらく一見しただけでは、ごくありふれた民家…

推し、燃ゆ

"推しを取り込むことは自分を呼び覚ますことだ。諦めて手放した何か。普段は生活のためにやりすごしている何か、押しつぶした何かを、推しが引きずり出す。"2020年発刊の本書は芥川賞受賞作にして、巧みに依存することの危うさを描いた良作。 ⁡ 個人的に、著者の作品を読んだことがなかったので手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は学校でも家族ともうまくいっていない女子高生、あかりが『唯一の生きがい』アイドルグループ『まざま座』の上野真幸の推し活に身を削って全てを注ぎ込むも、ある日、真幸