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昔話に学ぶ《v》

お猿の話って

昔話にいっぱいある。

お猿は人間に近い動物だから

感情とかが添えやすくて

お話にもしやすいのかな。

大体は日本猿なんだろうに。

お風呂入ったりもするくらいだし。

子猿がくっついたりしてるのも

愛らしい。どこか人間のよう。

喧嘩もするもんね

ともかくお猿関係のお話って

たくさんある。

さるじぞう

しっている?

僕が知っているのは

さるじぞうほいほい

の方なんだけど

歌が秀逸で

口ずさみたくなる

聞いたらきっと

子ども達は虜

さるじぞうほいほい

そんなお話を今日は深読み

ほいほい

内容は以下…


むかしむかし、

あるところに、

おじいさんとおばあさんがいました。

「おばあさん、弁当さ、作っておくれ」

おじいさんは、

お弁当を作ってもらうと

山の畑へ出かけていきました。

ここは段々畑で、

よく山ザルがきてイタズラをするのです。

おまけにその日はお弁当のにおいがするので、

さっそくサルたちがやってきました。

「あれ、木の枝に、お弁当が吊るしてある」

サルたちは、

おじいさんのお弁当を食ベてしまいました。

でも、おじいさんは知らん顔です。

畑のまん中に、ジッと座っていると、

「あんれまあ、こんなとこに、お地蔵様がいる」

「こんなとこに置いてはもったいないから、

 あっちの山のお堂に運んでいこう」

サルたちが寄って集って、

おじいさんを担ぎ上げると、

♪えっさらほいほい 濡らすなホイ。
♪サルのおへそが 流れても。
♪お地蔵さんを 流すな ホイ。

と、歌を歌って川を渡りました。

(クックククク。可笑しいけれど、我慢しよう)

やがてサルたちは

山のお堂へおじいさんを担ぎ込み、

「なんまいだぶ、お地蔵さん」

と、たくさんのお賽銭をあげて、

どこかへいってしまいました。

「アハハ、これは愉快」

おじいさんは笑いながら

お金を集めると、お堂を出ました。

そして町へ行くと、

サルのお金で

おばあさんの着物を買って帰りました。

「おやまあ、なんて綺麗な着物でしょう」

おばあさんは大喜びです。

ところが

それを見た隣のおばあさんが羨ましがって、

「よし、うちのおじいさんも行かせよう」

と、お弁当を作りました。

隣のおじいさんが山の段々畑へ行って、

木の枝にお弁当をぶらさげておくと、

「今日も、ご馳走があるぞ」

と、サルたちがやってきて、

お弁当をパクパクパクと食べ始めました。

「うん、うまくいった」

サルたちがお弁当を食べ終えたので、

隣のおじいさんは

大急ぎでお地蔵様の真似をしました。

すると

サルたちは、

隣のおじいさんを見つけて、

「おや、またお地蔵様がある。

こんなところでは、もったいない」

と、おじいさんをかつぎあげて、

♪えっさらほいほい 濡らすなホイ。
♪サルのおへそが 流れても。
♪お地蔵さんを 流すな ホイ。

と、歌って川を渡り始めたのです。

これを聞くと隣のおじいさんは、

ガマン出来ずに吹き出してしまいました。

すると、サルたちがビックリ。

「ウキキーッ、お地蔵さんのお化けだ!」

おじいさんを

川の中へ放り込んで、逃げ出しました。

さてその頃、

おばあさんは、

「おじいさんが新しい着物さ買ってくるから」

と、着ている古い着物を

かまどで焼いてしまったのです。

そこへ、

やっと川から這い上がっておじいさんが、

ずぶぬれになって帰ってきました。

「ああ、ひどいめにあった。乾かさないと」

家に入ると、おばあさんが裸で待っていました。

「おんや、新しい着物さ、どうした?」

欲張ったおばあさんは、

それからしばらく裸で暮らすことになりました。

おしまい


素敵でしょ。

そして

THE 昔話でしょ。

オチの向かった一連の流れ

昔話 of 昔話

このお話の教訓は

マネして上手くいく訳ではない

このお話

隣のおじいさんが

猿に担がれている時に

お猿の手が

くすぐったくなって

大きなおならをしてしまったことによって

屁をこく地蔵があるもんか!

屁こきじじい!と罵られ

川に投げ捨てられるっていうバージョン

もあるみたい。

失敗の原因が屁

なんて昔話っぽい

模倣して痛い目に遭う

すなかけじじい

違った

はなさかじいさんも

そんな話だったね。

ただマネするだけじゃダメ

それじゃ猿真似だ

成功失敗に限らず

物事って

見えているものだけではない

事象には

そうなるべくしてなった背景がある。

僕の支援させてもらっている人たちも

自分の思いや気持ちを喋れない人もいる

今見えているものだけではないし

話していても

話してるソレが意味するものとは限らない。

隣のおじいさんが

あ!いいな!って思って

聞いた内容を

そっくりそのまま真似たと思っても

背景や思い、周囲の関係などまでが一緒でないと

物事の本質は汲み取りきれてない。

表面的なものに注目するのではなく

なぜそれに至ったのか。

どうしてそのような結果になったのか。

背景や心、取り組み、流れ、歴史

そこに着目して物事を観察できるか。

ここかなり大事だと思う。

でも、行動したとこ

後先考えずのその行動力は

割とすごいと思う

僕も見習いたい部分です。

これは福祉の話でしょうか?

んー。これは…支援の話?

もっといえばコミュニケーションの話ですかね。

人に関わるって

表面的でいい場合ももちろんあります。

でも

支援するとなると

それだけでいいわけはありません。

人には生きてきた歴史があり思いがあり

周囲の人の思いや考えもあり

社会的な思想や家庭的な風習など

色々な背景が形成するもの

それが人生であり『ヒト』です。

そこを軽視することなく、

それを認めた上で

さらによくしていくためには

何が必要なのか、どうすればいいのか

何を支え、何を達成すべきなのか

しっかりと掴んでいく必要がある。

『支援』って

文字通り支える援助するですが

知らない人が

急に手を握ってきたり

腰に手を回してきたら

え?何?すいません。ってなるでしょう?

関係作りしないと成り立たないのです。

関係が出来てないのに

出来るはずがない。

コミュニケーションは大変だし

苦手な方もたくさんいると思います。

でも、しないと支援できない。

大事なんです。関係作り。

関係作りにより成り立つもんなんです。

人は一人じゃ生きれない

一人で生きてるつもりでも

何もないところから生まれたわけじゃないし

誰もいないところで過ごしてるわけじゃない

家庭があり地域があり社会があり

コミュニティがある

配慮や思いやり

関係づくり

忘れちゃいけないね

何よりヒトのため

でもそれは自分のため

大事

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♪えっさらほいほい 落とすなホイ♪
♪サルのおへそが 流れても♪
♪父さん財布を 流すな ホイ♪

サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!