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葛藤が始まる音がする

お久しぶりです。
なんとなく書きたいと思ったら、その時が書く時。
ということで、なんとなく書きたくなったので書いている次第。
noteで自分を出すのもだんだん怖くなってきていて、
この社会はやっぱり"語り"に不寛容だから、怯えながら書いてみる。

4月に入り、
社会人生活は2年目、音楽家としては歴4年目に突入した。
まあでも実質1年くらい何もできてないので、音楽は丸3年くらい。

社会に放たれて1年、
いまだにマインド的には全く馴染めてないけど、
性格は割と真面目だから仕事はそれなりにやる、
という精神的な矛盾を抱えたままである。
一番の関心ごとといえば、
「なんのために仕事してるの?」という周囲への純粋すぎる興味だ。

上昇志向風の人間が口をついたようにいうそれではなく、
これをあと40年繰り返すのか、
という先の見えなさへの不安からくるものだ。
仕事を繰り返す先に、あるものはなんなんだろうか。
"なにもない"ってことが、正解なんだろうか。

何より、資本主義が苦手な体であることに気づいてしまい、
それってもはや詰んでいるのでは・・?とすら思った日もあった。
どんどん、資本主義というシステムにとって不要な人間になっていっている感じがする。かといって、"もうどうでもいいです"という顔もできない。
この社会の何分の一も知らない段階で、
その全てを捨ててしまうのも違和感があるし。
難し過ぎて、流石に夜は眠れるが、
デスクで一人顔をしかめることもしばしば。
仕事を選べば、限りなく"表現"に近づけると思っていたが、
現実は甘くない。ちゃんとした"お仕事"を日々繰り返すばかりだ。

一方、
「社会にいながらじゃないとできない音楽をやる」
ということをTurns blueの新たなる目標として心の内に掲げているが、
最近は言行一致で、出色の曲の種ができ始めている。
これをどう見せ、どう伝えていくか。
ここにかかっている。

あと、詳しくは言わないことにするが、いわゆる"裏方"というやつを始めた。これが日々勉強になり、楽しい瞬間も多く、だいぶ助けられている。
この協業で、自分の考えがいかに甘いかを日々思い知っている。
結局社会がどうだとか、年齢がどうだとか、関係なくて、
いつでも自分であれるかどうかだなと、日々学んでいる。

まとめると、
ものを作る、ということがどんどん神々しく見えてきている。
自分が普通ではない、はぐれものだということはとっくに承知している。
みんなにとってのインスタ映えが、僕にとっては、ものを作ることなのだし、飲み会がうまくできなくても、それなりのものは作れる。
だんだんそこにしか価値を見出せなくなってきているのが、危険信号。

仕事ではなくて、表現がしたい、
経済が目的ではなくて、アイデアを目的にしたい、
という自分の深層心理にはとっくに気づいてしまっていて、
どこまでこの二つを近接させられるか、あるいは諦めて分けられるか。
健全に人生を経営できるか、非常に雲行きが怪しい。
でもやはり、
社会の方とさよならしたら存在意義の半分がなくなってしまう気がする。

そんな葛藤を日々抱きながら、働き、眠り、働き、眠り、
時にものづくりを通して、
自分を認められるような瞬間に遭遇したりしている。

最近出色の曲が上がったので、歌詞でも載せときます。
この先のライブで見れると思うので、お楽しみに。
曲調もわりと次を見据えている曲だ。
またライブでお会いできれば。

「キャピタル」

いつからだろう?
花散り胸騒ぐ街に目もくれずに  
下ばかり向いて影を落とした青年の姿

露わにならない表情や色づいた行間を
読み取るばかりで足踏みする毎日だ

タッチするICカードの効果音
葛藤が始まる音がする

言葉は夜生まれ
後悔は太陽に映り込む
少しずつ少しずつ
僕は階段を踏み外していく
愛そうとした過去の夢
今では萎れた花の姿
コンクリートに、ぽつり、どくはく

いつからだろう?
キャピタルシティ背比べを嫌って
僕なりのサスペンスを狙った伏兵の姿   
彼や彼女の眩しげな表情を見て   
諦めたように背中押す心の中の空模様 

言葉は夜生まれ
悲しみは太陽が映し出す
ただ一つただ一つ
運命をも超える手触りを
街に落ちる陽だまりを
分かち合う強ささえも  
コンクリートに、ぽつり、落下する

君がいなくなってからひとりぼっちの世界
競争原理には嫌気がさした次第

それでも日々は回っていく
それでも日々は変わっていく  
生きてゆく術を身につける
そのたびに寂しくなる

少しずつ 少しずつ
僕は階段を踏み外してく
誰かにせいにしたいくらい
花びらは心を締め付ける

言葉は夜生まれ
後悔は太陽に映り込む
少しずつ 少しずつ
僕は階段をまた駆け上がる
退屈を超えるほど 運命を超えるほど
この街で未来を変えていく

少しずつ 少しずつ 
いつかはあなたまで 
届くように


この文章が気に入っていただければ、ぜひ。 創作活動(執筆・音楽)のために、使わせていただき、それをまたみなさまにお披露目できればと思っています。