金曜日の空白

ふと、なぜ音楽を作りたくなるのだろうと思った。

正直、ものすごく心から好きなわけではないのだろうなと思う。
でもすごく音楽を作りたいと思う瞬間がある。

だから音楽があってよかったなあと思うし、
感覚的でも、音楽をつくるスキルがあってよかったなあと思う。

じゃあどんな時に音楽を作りたくなるの？と言われれば、
自分に自信が欲しい時なんだと思う。
すごく情けないし、むき出しの理由だろうけど。

世の中が自分が願っているものとどんどんずれていく時。
自分が原因で、誰かに迷惑をかけてしまった時。
自分の身の回りで悲しいことが起きてしまった時。

そういう、自信が欲しい時に、
気づけば音楽を聞くでもなく、作っていたなと思う。

よく「切り替えのうまい人」と言われる人がいるけども、僕はズルズル引きづりながら、それを種に創作に熱中することで忘れていく、中途半端な人間だ。

今日もなんだか辛い1日だった。
ということはおそらく忘れるために今これを書いている。

こういう時、人はどうするのだろうか。
娯楽にすがる人。今はすがり先が限られている。時代だけに。
欲にすがる人。悪くはないけど、よくない連鎖が起きそう。
人にすがる人。悪くはないけど、手当たり次第にすがってはいけない。
相手も人だから、下手したらどっちかが破滅するまですがりあいは続く。

僕は音楽をつくることにすがっているのだろう。
それは結局自分にすがっていることと変わらないのかもしれない。

自分の悲しさや情けなさを解消するために自分の違う部分にすがる。
なんとも人畜無害な人間だし、その真面目さは損をしていると思う。

一方で、最近は自分に腹をたてることも増えたが、
なんとか自分の腹の中で消化できるようになってきた。
これは危険なことだと思う。音楽が作れなくなってしまうから。

でも今日、というか今週は、
何かを作ったり言葉にしないとやっていられないような日々だった。久しぶりに。
それは悲しくもあるけど、いいものが生まれる予感でもあるのだ。

つまるところ、こんな矛盾したものを抱えているのだ。
いつか壊れないように気をつけなくてはならない。

幸運なことに明日から休日だし、それを超えると連休もある。

僕は最近Twitterで制作してる感を出しているが、合間を縫って制作をしている。

もちろん、作りたいという気持ちをもたらすものとは別に、
どういう音楽を作りたいのか、という問題も別にある。表のテーマはもちろんのこと、裏のテーマもある。

それは、厭世的な自分と距離を取ることだ。

今までTurns blueが大事にしてきた厭世的なイメージを、
どれくらい払拭できるか。鋭すぎた刃を、少しだけ丸くしたいと思っている。
あくまで、少しだけ。

だから多分、今週末も音楽や歌詞をつくるんだろうと思う。

きっといいものを作る。

そう得体も知れない誰かに宣言することが、僕の日常を浄化してくれる。