見出し画像

「問いを立てる力」の磨き方 LinkedIn&Business Insider

8月28日に主催された LinkedIn×Business Insiderのウェビナー。(FB同時中継)LinkedInの村上氏が、Business Insiderの浜田氏に「問いを立てる力」の磨き方をインタビューする形で行われた内容が非常に面白かった。

画像1

Business Insider Japan浜田氏は、もと朝日新聞社で50歳まで勤務されており、その後現職、そして社員から業務委託という非常に面白い生き方をされている方。

いつもは浜田氏が村上氏にインタビューをする側、というが、今回はその逆で、お二人共が話す内容、質問力、会話力、全てから学ぶことが多かった。

「働き方の実験を自分を使ってやってみる」

浜田氏が最初に仰っていたことが、まさに、特に今のネット世代というか2010年から2020年までのGAFA時代と身近に育ってきた人々にとって、より現実的に感じられる言い方だなぁと思った。Business Insider Japanの読者自体がミレニアル世代らしく、ターゲット層の生活を実体験している方の言葉は、とても響く。

そして、

「キレイな言葉で捉えられているリモートワークやフリーランスも、やってみたらデメリットにも気づくこともある」

これもまさに。でも、結局は、そういう実体験が人を面白くするのであり、とにかく何でも自分がやってみないと始まらない。

自分が見つけた課題や仮説が企画になるので、ある現状に対して、なぜを繰り返す、背景を問うことが、ひとつの「課題発見力」なのだと。

編集者というのは、情報と情報を繋げる役割であり、まずは材料を集めなければならない。その為には、人と会う、ネットの呟き等をみて、ノートに書き写す。

「村上さんはどうですか?」と、途中インタビューアーとインタビューイーが入れ替わり、村上氏は、ブログのネタは全て分類せずにNotionに放り込み、ブログを月に5本ほど書いているという。自分の中でバイアスを外すことが大事で、そもそもその無意識バイアスに気づくことが重要。

「新規事業の企画を行うにあたり、活用できる考え方は何か?」という視聴者からの質問に対して、

「サービス自体はコモディティ化している。SDGsも、SDGsがゴールというよりも、常に社会課題は何なのか?を考えること。そうすると、その団体や企業や事業は、永続的になる。なぜなら、課題が無くならない限り在り続けるから。」

当然、すぐには利益がつかないから、どこも手をつけない。だからこそ社会課題であり、解決手段を考える必要がある。

自分なりの仮説を立てて、検証していく。「問い」は、自分が社会に対してどういう不満、疑問があるのか。「聞く力」は、プロットは立てるけれど、その通りには聞かずに柔軟性が大事であり、取材された相手にも新しい気づきを与えられるように。モデレーターも、自分の視点がある人は面白い。自分の視点を述べたあとに、次の質問ができるようになったら、より話が弾む。

今、立てている問いとは?
「AIと人間性の両立をどうはかってくか?」

これは、村上氏の回答で、

「そもそもデジタル化は本当に遅れているのか?遅れているのは、価値観やマネジメントの部分ではないのか?」

と。これは、本当に共感で、小手先の言いやすい言葉や人のせいにするのではなく、物事の本質を見る必要があるなぁと思っていて、システムやツール、人間の価値観、想像力、そういったものをより考えていく必要があるのではないかと思う。そして、それを解決するには「多様性」が必要。パワーバランスを変えていくこと、手間を惜しまず説明する合意形成を行うこと。

浜田氏の記事が他にもあったので掲載。

いい仕事をするためには、気力と体力を一定に保つことが大切
https://www.ilacy.jp/kagayaku/post_190308.html

女性が仕事を辞める、辞めない。その一線の違いは「仕事を面白いと思える経験」「自分なりに仕事を工夫して楽しめた経験」の有無。
https://doors.nikkei.com/atcl/wol/column/15/011700165/112100020/?P=2



創造の場所であるカフェ代のサポートを頂けると嬉しいです! 旅先で出会った料理、カフェ、空間、建築、熱帯植物を紹介していきます。 感性=知識×経験 மிக்க நன்றி