「自分が生きている間に、どれだけの『未知』を解明できるか」

「流れをよんで、未来を創っていく」

「これまでは、データの取得が困難な時代だった。そんな時代には、過去の知識による仮説構築がメインであり、過去を知っている人々が有利だった。今は、世界中のあらゆるデータの取得が容易になり、そのデータを活用してどういう未来を描くか、というMission Orientedの人々が強くなる」

「新しいものに関して、日本では手厳しい。何かあったらどうするのか?という学会の論調が多い。とにかく地道に話していくしかない」「アメリカは、受けたい人は受ければよい、という自己責任」

「超高齢化社会の日本では、人海戦術だけじゃなく、サイエンスを使ったアプローチが大事」

「ユーリ・ガガーリンが言うように、人間にとって、最大の幸福とは『新しい発展に参加すること』だ」「自分が生きている間に、どれだけの『未知』を解明できるか」

個人へ遺伝子解析サービスを提供し、集めたデータで新薬開発にも取り組む株式会社ジーンクエストの高橋氏。とにかく研究を広めるための手段として東大大学院在学中に起業。

これ、ほんまにって思ったのは「過去を知っている人々が有利だった時代は終わった」ということ。ゲノム編集やゲノム解析の論文は、米国や中国が圧倒的に多い。

私はメコンデルタで初めて農学生命科学や気候変動、科学技術研究に関わる理工学、研究者の方々(ベトナム人、オランダ人、日本人)にお会いして、それまで「研究者」という人々と全く接点が無いまま過ごしていた頭に、未知の世界を叩きつけられたというか、彼らの思考回路に圧倒された。でもそれ以上に圧倒されたのは、彼らの「人間味」の部分だった。とにかく好奇心が旺盛な人々で、私の初歩的な「なぜ」にいつも真剣に答えてくれた上、質問をしてくれた。でも、もしかしたら、それはベトナムが持つ、好奇心が旺盛な人々を受け入れる土地の力でもあるのかもしれない。

全く別の機会に、ベトナム人に「なぜ、ベトナム人の読解力や数学の得点って高いのか?(データあり)」と聞いたときに、「遺伝的なものかもねー」と、フラッと言いのけるその思考回路もまた、興味深いものだった。

https://www.allow-web.com/flab-net/2019/company/genequest.html


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