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メコンデルタ・ドンタップ省で開催された『Cultural Tourism Week 2019』にブース出展してきた

ベトナムのメコンデルタにあるカントー市から西へ車で約1時間半、ドンタップ省(Dồng Tháp)にあるカオライン(Cao Lănh)にて2019年7月10日から14日まで開催されたTuần lễ Văn hóa, du lịch Đồng Tháp 2019(Dong Thap Cultural Tourism Week 2019)にカントー市観光開発センターもブース出展・参加してきた。

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1.開催初日の準備

配属依頼、初の宿泊を伴う出張で、しかも4泊5日になるとは。しかも、この計画は前日の会議で決まる。基本、何が起こっても「想定内」と考えられる精神的体力は鍛えられているはずなので、これからもいろいろ楽しみだ。

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車のドライブが好きだ。特にメコンデルタは広大な土地と農場が広がっている。市内から15分ほど、日本のODAにより建設された橋を渡りながら、「以前は車でここまで来ても、川を渡る船を待つのに1時間以上待つこともあった。本当に感謝している。日本の橋の建設は、私たちの生活をとても便利にしてくれた。」と語られる。その度に、こういった現地の声を集めて、日本の皆さんに伝えたいと思う。

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カオラインの市場で、果物を購入する。いつも、私たちのブースには果物がたくさん飾られる。なぜならメコンデルタといえば、果物が豊富な土地だからだ。私は、この竹と果物と花の飾りつけが好きだ。

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6時半にカントーを出発し、8時頃にはカオラインにいた。思っていた以上街は活気に満ちており、おしゃれなカフェや洋服屋も見つけた。ブース準備と初日のランチは電話で注文しブース内で。

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鶏肉、アヒル肉、豚肉、そしてカエル肉だった。カエルは中国の上海でも(何かわからず)食べたが、あまり好きな肉ではない。その後、一度ホテルへチェックインを行い、2時間程休憩した後、再びブース準備へ。この時ようやく、お祭りは夜7時から始まることを知る。夜7時から始まるお祭りの準備で、朝6時半に出発するとは。素晴らしい準備時間(と昼と夜ごはんと休憩時間)の確保。

2.イベントの内容

毎年、4~5日間の日程でドンタップ省にて開催されている観光ウィーク。今年初めてドンタップ省とクアンナム省(ホイアン市(ベトナムの各地域の観光ベンチマークでもあるエリアだ)やミーソン聖域)が共催。

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カントー市の旅行会社のパンフレットも配付サポート。

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ドンタップ省のゆるキャラ。ハスの花をイメージして作られた。桃かチューリップにしか見えない。

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手作りのカゴバッグもメコンデルタの名物だ。

この観光ウィークの目的は、各省を集め、それぞれが各省の文化背景、地元のローカルフード、特産品、地域の魅力を外に紹介しつつも、良い意味でお互いCompetitiveになることだ。先日の農業観光セミナーでも言われていた通り、観光地はCorporateしながらもCompetitiveになる必要がある。 

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ホイアンのブース。

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ホーチミン市観光局ブースではThe Craft Houseの商品が。

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ホイアンを疑似体験できるエリア。

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開催セレモニーのステージも壮大だった。ダンス、音楽、スピーチ、そして最後に花火。

準備期間中の記事

計画を入念に行い、ステージ、パネル、44のブースなどの設置を完了する。44のブースは各省の農業観光の紹介や地元産の手工芸品の販売が中心。雨天の場合の代案検討、プレスリリース広報に向けた対応、安全・安心第一で進めた計画、昨年とは異なる演出の仕方など工夫を凝らした点が記述されている。

テーマは「ハスの花(魂)に溢れる人々の愛」というニュアンスだ。同僚に教えてもらったが、カオラインの人々は、ハス(の魂)と共に生きている、と信じているそうだ。イベントウィーク中は、子供たちの絵画コンテスト、写真展、チェス競技、民謡曲のライブイベント、ステージ上のダンスなども開催される。

ベトナムの、特にメコンデルタエリアにいると、至るところで「農業」をテーマにした観光開発のセミナーやワークショップ、イベントのテーマとして開催されているのを見かける。それもそのはず、このエリアはそもそも昔から、農業が盛んなエリアであり、ファームステイ、国立公園、ハス保護区、果樹園、農業体験など人々の生活に密着している場所がほとんどだ。デザイン次第で、非常に「お金」になる産業なのだ。(ただ、売られている商品やパンフレットを見て、すぐに買おう、行こうというよりも、ストーリーが知りたくなる。そんな時に、紹介できる人がいれば、売り上げも変わってくるはずだ。)

カオライン市人民委員会の副議長、Vo Phan Thanh Minh氏は「昨年のホイアンの観光祭典に非常に感銘を受け、今年はカオラインで初めて主催に至った」と述べていた。この祭りに参加できたことに改めて感謝した。

3.中央直轄市のカントー市の役割とメコンデルタ
今後、カントーは、今年初めて大阪で開催されるTourism EXPOに参加する。その際、提案したいのは、メコンデルタを代表してぜひストーリーのある商品を販売してほしい。ハノイが代表とは言え、ベトナム=メコンデルタと自信を持って言えるように、地元の人々が作成している風景、人々の言葉、ムービーを持って行ってほしい。

最後に「空からの写真コンテスト」で、ドンタップ省の水上シーンも選ばれていたので、素敵な写真も共有。どの写真も圧巻!

何よりも、このブース出展を通して出会った人々と、今でも繋がりながら、また次の旅博でも出会う。この学びと出会いを活かさなければ。

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