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国際協力の資質、開発途上国の援助に必要な専門性とは?

The Porvertistに数年前に掲載されていたこちらの記事が、今の私にとって非常に面白かった。国の専門と地域の専門という分け方、二国間援助機関と多国間援助機関という分け方、専門分野がインフラか社会政策かという分け方。

「いくら国の専門家を目指そうとしても、その国の人にはかなわない」という考え方。確かにそうなのだ。そもそも、「東南アジア」とりわけ「インドシナ半島」に強く惹かれていて、このエリアを横断したいと考えていた私にとって、国の専門家という道を考えたこともなかった。ベトナムは特に、国際的な「援助分野」からはどんどん手が離れていっている中所得国であり、識字率も高く、博学な若者達がたくさんいる。私はベトナムが大好きだが、この国はもちろん、カンボジア、ラオスなどメコンデルタエリアとしての開発を考えていきたい。その際、「競合」となるのが、欧州、とりわけフランスの援助活動団体だと捉えている。日本のこれまでのODA実績やアジアとしての協働を糧に取り組み続けたい。

続いて、二国間援助機関(例:JICA)や多国間援助機関(例:ILOやUNICEF)でも状況が異なってくるという話。私自身、日本ではほとんど多国籍企業に勤めていて、ベトナムにいる現在も、もちろん日本での観光・マーケティングの経験を生かそうと考えているものの、よりマクロの視点で物事を見ていきたいと考えているので、将来的には多国間援助機関が自分に合っているとは思う。

最後に、自分の専門分野がインフラなのか社会政策かについて。この考察、すごく面白いなぁと思ったのは、確かにインフラ事業の場合はまだまだ先進国が先進的技術を持っていることが多いが、社会政策になってくるとリバース・イノベーションが起きやすくなる。モバイルアプリなんてその好例で、観光分野でもアジア発が増えている。

あと、専門性ではないけど、資質というか性格の面でいうと「したたか」が一番マッチするかもしれない。私自身の目標でもあるが、「落ち着き」、「力(精神)強さ」そして「教養」を兼ね備えた人間になりたい。


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