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India Times

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धन्यवाद!நன்றி!നന്ദി!インド哲学、南インドの言語、映画、文学、舞踊、芸術などの記録
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#日本

「あなたの部下として、働くにはどうしたらいいですか?」と、インド人の学生に言われて答えたこと

仕事柄、南インドの学校(日本語学校、高校、大学、その他教育機関)に訪れることが多い。そのほとんどは、地方政府や教育機関の会長や学長など、どこかのお偉いさんたちが集まっての会合や、「日本語学校の開校」「日本の大学とのMoU締結」「キャリアフェア実施」等、学校の全体的な行事に関わる為だけれど、私が一番好きなのは、学生との質疑応答やディスカッションだ。 なぜかというと、私自身が、まず大学院を卒業したばかりだということ、そしてグローバル企業や日系企業、フリーランスでコミュニティマネ

「余白」への感受性:インド・チェンナイのアート展覧会への招待『WHITE Emptiness as Limitless Potential』

「日本のグラフィックデザイナーである、原研哉氏の著書『白』に影響を受けたデザイナーがいるから、個展を見に来てほしい」という連絡があった。その方はアート・コレクターの方で、以前別の展覧会でお会いしていた。 原研哉氏に影響を受けたというそのデザイナーさんは、現在14人の若い芸術家のメンターでもあるのだそうだ。 海外で、かつ文化に関わる者として、日本の文化や美学をより深く理解して、それを自らの芸術や精神、哲学として広めようとされている現地の方々の存在は非常に重要である。原研哉氏

7000㎞離れたタミル語と日本語の旅路【本:日本語の起源、日本語の源流を求めて】

以前、インドで話される言語のうち、ヒンディー語とタミル語とマラヤラーム語を少しまとめていた。 今回は、タミル語が話される南インド、タミルナドゥ州在住の日本人の方に借りた、大野先生の本2冊『日本語の起源』『日本語の源流を求めて』を読んで、タミル語から見る日本語の起源について、歴史を振り返ってみたいと思う。 「皆が普段使っている言葉がよくわかっているかどうかが、とても大事」 言葉を厳密にとらえようとする姿勢 「これからの時代は自分をはっきり相手に伝えなくちゃ」 『日本語の