30になってもお互い独身だったら結婚しようか


誰しもがこのタイトルのワードを子どもの頃に
言ったこと、はたまた言われたことが
あったりなかったりもしたんじゃないだろうか。

まァ、このタイトルと
これからダラダラと書く独りごとは
全くもって関係はないんだけどね。

今朝の外気は冷んやりとしていて
なんとも雑な言葉でまとめてしまうと
エモかった。

AM 5:29 朝の新宿を歩く。

昨日長らく私の身体に絡みついていた
アルコールはすっかりと消えたようだ。

ペットボトルを潰し気味に握り
喉へと勢いよく水を運び込んだ。

空気が鮮明に感じて脳の海馬が
研ぎ澄まされる瞬間ってないだろうか。

私にはある。

あァ、この空、この気温、この匂いって
あの頃と同じだわ、みたいな。

二十年近く前のなんとでもない
瞬間を急に思い出したよ。

時間旅行と言えるくらいには
程遠いなんとでもない話だ。

男子高校生とアラサーOL、終電間際の高崎線。

高校生だった当時、私と付き合っていた
同い年の彼女は電車で40分くらい離れた
田舎町に住んでいた。

デート帰りの上り電車は私を含めて
片手で数えられるくらいの人しか
乗っていなかった。

そんな中、次の停車駅でわざわざ
私の隣に座ってきたお姉さんがいた。

車内はガラガラなわけだから
いま思えばだいぶ怖い状況だ。

あっという間に話しかけられたけど
空間状況的に拒否できる材料はない。

なんせ約二十年前だ。
今のように暇をつぶせるスマホもない。

暇つぶしがてらに
お姉さんと会話することにした。

お姉さんはなんでも
30を目前にしたOLさんみたいだ。

自己紹介も早々に本題へ移った。

長年付き合っていた彼氏と別れて
誰でもいいから話を聞いてほしいってゆう
なんとも困った状況。

当時、高校生だった私には30を目前にした
OLのお姉さんはお姉さんというよりは
少しおばさんに見えた。

定かではないが薄らとした記憶。
なんだか不思議と話をしていて
居心地がよかった記憶がある。

ほんの30分くらいの一期一会の出来事。

別れ際にメールアドレスを
交換するわけでもなくその場限りの
時間だったんだけどとても不思議な
時間で急にあの瞬間を思い出した。

当時の私はそのお姉さんに
なんて言葉をかけることができたのか
覚えていないけどきっとそのお姉さんも
同時に何も覚えていないだろう。

おそらくは
「30目前で長年付き合っていた彼氏に捨てられるってもう詰んでない私って?」

「あァ、たしかにそれはヤバいっすねー。でもきっともっといい男いますよ」

てな具合にきっと無神経な反応をしていたんだとは思う。


そんな私も30半ばとなり
そろそろ人生の折り返し地点
と言ってもいい頃だ。

自分がかつて思っていた30半ばは
もっとおじさんおばさんだと思っていた。

でもいざなってみるとまぁまぁまだ若かった。

普通に遊ぶしまだまだ生きていて
発見することも多くある。

とはいえ東京は残酷だ。

子どもの頃の夢はとっくに諦めた。
絶望もした時もあった。

でも飯は美味いし友人と飲む酒は美味いし
ちょっとくらいは仕事に誇りもあったりする。

そして誰かのこともまだ好きになる。

そして同時に好きになってほしいと思う

必要としたい。必要とされたい。

あれやりないな、これやってみたいな。

挙げたらキリがない。

こうゆう感覚、全然若いし
まだまだ人生ってこれからだなァと
思うのですよ。

二十年近く前に終電間際の高崎線で
偶然にも話をしたOLのお姉さん

あなたもきっと
あれからも恋をして愛を知ったのでしょう。

夢を見て現実を知ったでしょう。

恋も愛も希望も絶望も儚い全ても
あなただからね。

喉元過ぎればほら酸いも甘いも
どっちもおいしいと
これが人生 私の人生

この人生は夢だらけ。

このダラダラとした独りごとは
私の脳の海馬が勝手に描いた。

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