Core Stabilization Exercise and Movement System Impairment Approaches for Patients with Movement Control Impairment: A Review Article(運動制御障害患者のコア安定化運動と運動システム障害アプローチ:総説)
日本の論文だけでは足りない!疑問に思っていたが見つからない!
そんなセラピストの為の臨床推論や方針に役立つ英語論文の知識を紹介します。わかりやすいようにまとめているので実際の論文も読むことをお勧めします。そのための紹介です!!
非特異的腰痛の患者様をどの様にとらえ治療していくか病態やメカニズムが分かっていても治療の背景にしっかりとした目的・理論をもって治療できる治療家はすごいです…
今回は自分自身が参考にしている非特異的腰痛へのアプローチの論文について紹介します。
総説の背景
NSLBP(特定の病状を特定できない腰痛)はLBP(腰痛)人口の約85%。 NSLBP患者に対する理学療法治療の有効性を判断するためにを調査したが 結果は、理学療法介入の有効性について裏付ける決定的な証拠はなし。
研究者たちは理学療法適応のために細分化された分類が必要と考えており、NSLBPに対する介入として運動機能障害の分類システムは、適応と言われている。
NSLBP内の患者のサブグループとして運動制御障害(MCI)がある。 MCIは、機能的な課題中の脊椎と骨盤の位置と動きの調整と制御が不十分であると臨床的に定義されている。
→例:(スクワット中に骨盤の回旋や胸椎の過度な動きで代償し上半身重心と下半身重心がずれてしまう)
MCIの患者に一般的に使用される理学療法の介入には、コア安定化運動アプローチおよび運動機能障害アプローチがある。
これらのアプローチは通常、機能的活動中の孤立した筋肉収縮、共収縮、および動的安定性に焦点を当てています。 もう1つの重点は、コア安定化筋肉の共収縮を潜在意識レベルにすることです。 興味深いことに、どちらのアプローチも「機能的活動中の動的安定性と体幹運動制御を改善する」ように思われます。
総説の目的
コア安定化運動アプローチ、および運動システム障害アプローチの治療概念を区別すること、および各治療概念をサポートする研究証拠を提供すること。
治療概念
コア安定化運動アプローチ
コア安定化運動アプローチ(図1)はMCIの患者に広く使用されている介入。
患者は治療に基づく分類で検査され、コア安定化運動アプローチの恩恵を受けるMCIの患者を特定する。
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