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ミュージシャンとしての聴力 ♫

幼少期の頃から我が家にはピアノとギターが
置いてあり母と妹がいつも演奏を楽しんで
いました。

ボクはといえば外で遊ぶのが大好き名子供で
野球、ドッヂボールに明け暮れる毎日。

そんなボクも中学生になる頃には母と妹の影響で
ピアノに興味を持つようになりピアノ教室に
通わせて欲しいと母に頼み中学校ではクラブも
頑張りながらピアノ教室に2年半通いました。

高校生になると空前のバンドブーム。
猫も杓子もバンド、バント、バンド
ボクも多分にもれずバンド結成して
夢中になりました。

バンドを始めてみて驚いたことがあって、それは
バンドメンバーの誰もが譜面を読めないこと。
ボクはピアノを習ってたので、当たり前のように
譜面が読めるのですが楽器を弾くにあたって
譜面が読めなくていいの❓と不思議に思って
いました。

当時のバンドスコアや教則本にはギターのタブ譜が
載っているのですがベースのタブ譜は載っていない
のがほとんどで譜面を読めない高校生ベーシスト
たちは苦労していました。

ボクはバンドでべース担当だったのですが
もちろんタブ譜が無くても全然OK❗️
しかも楽譜をタブ譜に変換するのも
お茶の子さいさいで、よく他のベーシストから
タブ譜への変換をお願いをされました。

バンド仲間の中で耳コピをできる奴は
ほとんどいなくてバンドスコアのない曲は
できないものとしてあきらめる場合が多かった
のですが、ボクはほとんどの曲が耳コピ。

そこでスコアが手に入らないものは音源を借りて
耳コピし、それを一度譜面におこしそれをまた
タブ譜にするということまでやってました。

あまりにもたくさんお願いされるので
一曲100円でタブ譜作成のバイトをする
ようにまでなってました。

みんなにスゴイ、スゴイと言われて
そこで初めて

「ボクは人より耳が良いんだな」

と気付きました。
今考えると大したことないんですねどね。

バンドの練習は近くのレンタルスタジオを
割り勘で借りるというのが定番で時間は
大体2時間くらい。

いつも練習曲を5曲くらい準備して
スタジオ練習に臨むのですが
ボク以外のメンバーは多くても3曲くらいしか
覚えてきません
ボクはきちんと5曲とも準備していている
というのに..,..

でもそれは覚えてこないのでは無くて
一度に5曲も覚えられないということが
あとでわかったんです。

ボクはバンドの掛け持ちをしていて
10曲くらいは普通に1日で覚えてたので

「なるほど自分は人より曲を覚えるのが
早いのか」

とコレもその時気付きました。

耳コピをするのも曲を早くおぼえるのも
ミュージシャンとしての聴力が重要で

“ 聴いて分析して取り入れて取り出す “

自分はこの能力が人よりチョット
優れているんだなと気付いたわけです。

高校を卒業して本格的にバンド活動を
開始したボクは様々なセッションに参加して
腕を磨いていました。

その時もこの能力が役に立ち自分の
ベースは結構重宝されました、

特にボーカル入りのセッションでは
ボーカリストが自分のレパートリーの
音源を持ち歩いていることが多くて
休憩中にその音源を聴かせてもらい
そのあとすぐにセッションに臨むことも
ありました。

しかし、
聴力も体力と同じで鍛え続けているうちは
どんどん進化して強まっていくのですが
休む期間が長くなるとガクっと能力が落ちて
しまいます。

現在バンド活動はお休み中ですが
また自分のミュージシャン聴力を
鍛え直して再開したいなぁ

と思う今日この頃...

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