短歌:22卒のライカ
あなたならなんでもなれるそうかなあ白い犬とかなれたりしますか?
猫かぶり私を守る猫ちゃんはやさしい子だねちゅ〜るあげるね
エントリーシートを手書きで書かせるな手書きの書類をスキャンさせるな
こんな靴履きたくないと言いながら買ったパンプス今では走れる
就活の軸ってなあに生きる軸さえまだなくて回れない星
平凡な焼き菓子をアイシングしてラッピングしたような履歴書
これからは何十年も働くの?余命一年でもいいな、春
地球から見えない星は遠すぎて星座になれずでもそこにいる
それではね魔法をかけますいちにのさん無敵の私で扉を開ける
ボタンひとつ掛け違えても許されるそういう時期はきっと終わった
お祈りのメールをみんなかき集め星にし燃やす仕事がしたい
もうずっと宇宙に放り投げられたような気持ちだあの犬想う
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