短歌:冬を綴じる
ふわふわの白いコートを買ったから今年の私は綿菓子仕様
シンデレラになれるほどには不幸ではないから魔法もここにはないね
さよならも終わりもかなしいことじゃない後はお祭りごちそう食べよ?
何処までも行くには奇跡が必要で銀のエンゼル並べて願う
それだけのことであなたを救えると知ってるだからやさしくなるの
ただ遠く遠くへ行くと決めたのに君は笑うの「お土産はなに?」
いいんだよぜんぶ許すよ大丈夫これが愛なのごめん許して
まちがいを正せないこと気づいても暮らしは続く一限行かなきゃ
ペンを置きココアの香りの冬を綴じポストに入れて春信を待つ
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