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有機農業の日

2006年12月8日に有機農業の推進に関する法律が成立したことを記念した日である。
有機農業というか、農業のことが実はよくわからない。
衣食住に関することは、重大な課題であるので、AIの時代の今はどうなっているのか、調査してみた。その中でわかった”実は”を少しくここにまとめていこうと思う。参考文献:「日本を救う未来の農業
あくまでも私なりのまとめである。私も詳しく専門家にきいてみようと思う。

◯日本の農業は実は遅れている。
 1980年代なら、日本の農業は世界最高峰といえたそうだが、今は言えないようだ。しかも根本的なところが立ち遅れているという。それは、農業の担い手がいないという人不足の問題だけではない。
 まずは、安全性である。安全性を単純に農薬量で比較することが妥当かどうかはわからないが、農薬を使う量は、いまでは日本は世界でもトップレベルである。世界トップは中国で1haあたり13kgの農薬を使用しているが、日本もほぼほぼ同量の11.4kg/haとのこと。これは実はアメリカの5倍にあたるし、ヨーロッパ各国の実に3倍の量だとのこと。いまや、日本は農薬に依存して農業を営んでいるといっていいようだ。おそらく安全な農薬を使っているとか基準値はクリアしているのに文句ないだろうという方もいるかもしれないが、農薬は使わないに越したことはないと思うがいかがか。
 それから、生産量である。日本は結構生産量が高いという、私は、昔は国土の割に生産量が高いときいていた。しかし、現状の作付面積あたりの生産量でみると、いまや世界のレベルに立ち遅れて後塵を拝している。
 安全性の面でも、生産性の面でも遅れてしまった農業。かつては開発途上国から研修生を受け入れ”指導”していたのだが、逆に習いにいかなくてはならない時代なのである。どうしてこうなってしまったのだろう。

◯世界有数の農業保護国
 日本は農作物をほとんど輸出していない。そういうと日本は国土が狭い国なのでしかたないという人もいるが、オランダは日本の国土の約9分の1なのに、輸出量は日本よりはるかに多い。また、日本の農業は地産地食で、輸出しなくたっていいと言う人がいる。しかし世界を見渡すとそうもいってられないし、構造改革が必要である。 
 まずは、日本の農家は世界トップレベルの保護状態にある。国の補助金に50%を頼っている。これは世界に類をみないくらいの水準である。おまけに保護貿易政策もえげつないほどである。米なんか1700%の関税だ。これでは競争力にさらされていないので生産性も落ちて当たり前なのである。しかも、日本の農作物は価格が高い。それは人件費のせいではけっしてないという。ただ単に、世界は農業生産をあげようと努力してきた。しかし日本はしなかった。それだけのことである。もしEPAが行使されて、店頭に日本のものより農薬が少なく、しかも安いイタリアン・トマトが並んだら、それでも日本のトマトを買うだろうか。。。日本の農業は弱いんです!だから、助けてください。という理屈が世界に通用するのだろうか。

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◯問題解決への道
 日本は耕作放棄地が多い。国土が狭いにも関わらずである。土地所有者が土地の値段があがるのを期待して、待っているからである。そして政治の問題もそこに絡む。減反政策もそれに拍車をかける、そうした膠着状態がまずあるのと、そもそも意識として農業をビジネスとして捉えていないからである。自然保護の一環という美辞麗句で覆うのである。参考文献の著者(竹下正哲氏)は、日本の農業の諸問題は、きちんとビジネスにすれば自ずと解決に向かうという。オランダは目標にすべきだが、オランダは気候や土地が安定しているのであまり参考にならず、実はイスラエルの農業が手本になるだろうという。

◯イスラエルの農業
 1.ドリップ灌漑
 日本では点滴灌漑などと訳されていて、その存在は、1970年代から農業関係者は知っていたが、日本は雨が多いからという理由で普及はしなかった。しかし、これが世界の農業水準があがった原動力なので、押さえたほうがよいであろう。水利用効率が高く、農地としては日本よりも条件の悪いイスラエルでもこの方法により、飛躍的に生産性をあげているのである。日本は四季があるから大丈夫というのでは、実は勉強不足だ。収穫量UPが見込まれるだけではないのである。いまや、農業はAI化が世界常識である。そのAIコントロールの基盤になるのが、このドリップ灌漑だからである。
 2.AI農業
 土壌センサーは1分おきに、温度、水分量、pH、ECをリアルタイムに計測してくれる。さらに気象センサーは、気温、湿度、照度、風速などをやはり分刻み&リアルタイムで計測する。さらに植物成長センサーは植物の成長度合いをミクロン単位で計測するのだ。イスラエルの農業はこのデータをクラウドに蓄積し、分析することによって、その年にあった農法、水やりの量や、作付方法などを決めている。また研究機関もバックアップしているのである。与える肥料の量と作物の甘さの関係などを機械学習で計算して出してくれるのだ。

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日本も若者を中心に、農業をやっていこうとする動きがある。
これは大きなチャンスである。イスラエルを見習って、美味しいものをたくさん作っていこう。そのためにITが必要なら、私も勉強してみようと思う。

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<来年の宿題>
・AIを使った農業
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