見出し画像

ホーリースリーキングスデー

東方の三博士が幼いイエス・キリストに贈り物をしに来た日と云われる。
紀元7年か6年にユダヤ人の星である土星と王の星である木星がうお座で接近して輝いたという記録があるという。ヨハネス・ケプラーは土星と木星の接近があったとしている。また、この日をもってクリスマスツリーの飾り付けを外す習慣の国もあるそうである。
日本でいうと、松が明けたみたいなことであろうか。
2004年の1月6日には、NASAの火星探査車「スピリット」が、火星地表のカラー写真を初めて撮影し、地球に送信した。

火星探査車はいくつも上がっている。何のためかというと、ちゃんと目的がある。火星移住計画のためだ!壮大なロマンがあるな。火星に移住というのはテラフォーミングという計画らしい。地球以外に住める惑星の第一候補ということである。
ちなみに、地球から月までは37万km 火星までは5500万km。ロケットでいっても260日かかる。これは一番距離が近いときである。というのも、火星も地球も太陽の回りをそれぞれ公転しており、一番遠くなると4億Kmの距離になる。ちなみに火星の大きさは、地球の約半分。
テラフォーミングの候補としては第一に金星が候補に挙がっていたが、気温が480℃と熱すぎる(金星には大気があるのだ)ため、火星であるとのこと。徒然草の55段ではないが、暑さへの対処が難しいのだろうか。(”夏を旨とすべし”)

さて、火星の写真をみてみよう。

な、なんだ こりゃ・・・
火星探査機のオポーチュニティが撮影した写真である。
火星の粘土を2週間繰り返し撮影し、撮れたもの。

Après les argiles martiennes repérées il y a deux semaines, le brave rover Opportunity, arrivé sur Mars en 2004, vient de faire une nouvelle découverte qui laisse les géologues perplexes. Sur un affleurement rocheux, baptisé Kirkwood, une curieuse granulation a attiré l'œil des planétologues du JPL qui ont dirigé le rover dans cette direction. Le microscope d'Opportunity, qui fonctionne toujours, a saisi une image.
●argile ... 粘土
●martienne ... 火星の

岩の表面に直径3mm(小せぇ)の球形の(sphérique) 構造がある。この形状はたしかに有名な”ブルーベリー”を想い起こす。酸化鉄に富む球体で、液体の侵食の影響が見られる。
この液体は水でなく、液化二酸化炭素だという。

À la surface du rocher, de nombreuses structures plus ou moins sphériques, d'environ 3 mm de diamètre, semblent incluses dans le substrat. La formation évoque bien sûr les fameuses « myrtilles », des sphérules riches en oxydes de fer découvertes par le même Opportunity en 2004 et dont les géologues expliquent la formation par l'action d'une eau liquide fortement minéralisée sur la roche environnante. L'érosion aurait ensuite libéré ces sphérules.

この構造ができた原因はわかっていない。
Mars Exploration Rover(Mer)という計画のもと、2機の探査機が火星に到着した。1機がスピリット、もう1機がこのオポーチュニティである。2004年のことである。

La découverte donne en tout cas du grain à moudre aux géologues de la mission Mer, démontrant que le travail d'Opportunity, 8 ans et demi après son atterrissage sur Mars et malgré l'arrivée de Curiosity, n'est pas terminé. Après Kirkwood, son prochain objectif est une zone où des argiles ont été détectées depuis l'orbite.

それから、8年半の間、火星の写真を送り続けた。そのあとの探査機Curiosityが到着してもなお、その仕事は完結しない。はずだったが、しかし2018年に、大砂嵐で太陽光が遮られたためにバッテリー残量が低下して休眠状態に入り、通信が途絶えてしまった。

直近では、2020年の7月にパーシビアランスが火星に向かっており、2021年の2月に到着予定である。

 火星を地球のようにするには、大気がないので、それを作り出す必要があるらしい。核爆発を起こさせ、火星にあるドライアイスを溶かしたりするらしい。200年ほどかかるという。また、宇宙で植物を育てるという計画もあるらしい。大気がないので、それを閉じ込めた農業用ドームを設置するとのことである。受粉に必要な蜂も同梱するという。
 夢のスケールが大きくなるが、実際宇宙のこれらのことが日常のスケールでも役立っていることもある。テンピュールはNASAが開発した素材だし、ミウラ折りは壊れにくい構造を研究した結果、ダイヤカットの缶や、断熱素材、エアバックなども宇宙開発の日常への応用である。
 重くて火星につれていけない家畜のために、タンパク質補給のための昆虫食や、はたまた、大豆でつくった肉なども考えられている。未来のフード業界の主流となるだろう。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

新約聖書 マタイの福音 20 に
東方の賢者がキリストの誕生を祝して、贈り物を持参した話が出ている。
この賢者はマギと言われ天文学者であったという。
贈り物は乳香、黄金、没薬の三つでここから三博士といわれる。

数年前に、国会で参考招致された憲法学者の三名が揃って、
安全保障関連法案は違憲であるという見解を示した。
このことに関して、当時の菅官房長官は、国会での審議に影響はないと発言をした。
だったらなんで呼んだんだろう。。。と当時は疑問に思ったものである。

マギたちは、ヘロデ王が新しき王を怖れて幼児虐殺の考えがあるのを知り、これを避け道を変えて帰った。マギの3つの贈り物は天文学に必要な道具であるとのことである。せっかく博士を呼んでも無視する国会とは違い、Mers計画で、送ってくる画像を仔細に見つめる研究者たちの姿がみえる。
私は、考えてみれば道を間違えたのかもしれない。少年のときには、大して宇宙に興味などなかった。でもいまは変わってきている。なんとおもしろいのではないかと思っている。でもそれは逃げも入っている。社会人になって日常の人間関係などがめんどくさくなって、宇宙に逃げたいなどと思っているのであろう。けれども毎年松の開けるこの頃に、火星について考えるのも悪いことではない気がする。

------------------------------------------------
<来年の宿題>
・火星について
------------------------------------------------

この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?