美山町フィールドワークレポ 1
夏の終わり、フィールドワークに参加。
「かやぶきの里」で知られている美山町(京都府南丹市美山町)のフィールドワークに参加。
もともとは、友人が通うオンラインスクールのメンバーさんからの発案。これに便乗させてもらう形で参加。
フィールドワークなので、ただ個人的に美山町に行くだけでは会えなかった人や場所も行くようだ。ひと月以上経ってようやくレポートができそう。
美山町のこと
美山町は由良川(美山川)及びその支流に沿って集落ができている。美山町に入った!と思ってから集合場所までも結構な距離。美山町の広さったらない。南丹市となると、かなりの広さ。美山町のすぐ北はもう福井。
かやぶきの里へ
かやぶきの里は、南丹市美山町北にある集落で、重要伝統的建造物群保存地区に指定されているエリアである。
地元ガイドさんの案内で集落のこと、建物のことのお話を聞くツアーに参加。
伝建地区に指定された頃はガイドさんのお父さんの時代で、何回も話し合いを重ね、全員が合意したことで、保存地区として指定され、現在に至っている。
かやぶきの「かや」は「かる」が訛ったものと言われている。美山町では「ススキ」が主に葺かれている。「かや場」と呼ばれるススキの群生地がある。由良川の河川敷にあるかや場は、村の共有のもの。それを秋になると刈りとり、干して、倉庫にしまう。この作業は村のみんなで協力してやっている。葺き替える家の順番は決められていて、1/4面ずつ葺き替えるそうだ。
ちなみに、由良川のかや場で採れるかやは、1年分では一軒の家の1/4分も葺けない。そこで、各家でもかや場と倉庫を持っているところもある。そこまでしても、葺き替えに必要なかやの量が確保できるまでに数年かかるという。
ススキだけでなく、茅や藁、麻をうまく組み合わせて水は通さないけど空気は通す屋根にする。(アウトドアウェアの透湿防水布のような…)
山奥の集落の不思議
なぜ美山町に集落ができたのか、それは福井から京都への鯖街道があったからに由来するのではないか、という説がある。(ちなみに、鯖街道は複数存在する)
かつてはここがメインストリートだった。集落へのアクセスで通った府道ができるまでは、この道がバス路線だった。
火災リスクの軽減
集落の建物の大半が茅葺き屋根なので、火災はとても怖い。特に、隣家へ燃え移る延焼は避けるべく、「防火用放水銃」が集落のあちらこちらに設置されている。
この放水銃は、この集落の全てに家が賄えるような数を設置しており、あちらこちらで見かける。年2回、点検を兼ねた一斉防水防には、観光客がたくさん訪れるぐらい名物である。
火災リスクもありながら、建物が建て詰まっている、ということは集落ができた頃の風景はどんなものだったのだろうな〜
ガイドしてくださった方は、元学校の先生とのことで、子ども相手の時はクイズやイラストを交えてまちのことを教えるそう。今は、かやぶき屋根の建物でピザ屋さんを営んでおられるそう。
行った時期は、ちょうど休日だったので行けず。
美山民俗資料館
美山民俗資料館は、かやぶき屋根の建物を気軽に体験できる場所。この建物は平成12年に火災に見舞われたものの残っていた資料を元に再現された。
屋根裏がみれたり、生活用具や農機具の展示なども。(これはどこの資料館でもありがちのよく見かけるものもばかりだけど、、、)
縁側でのんびりもできる。
集落にある赤くて丸いレトロなポスト、同じ赤でもこのポストなら集落の雰囲気に馴染んでいる不思議。レターパックとか入らないけど^^;
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美山ナビ
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