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【読了】金融政策入門

書名:金融政策入門
著者:湯本雅士
出版社:岩波新書

分かるようで分からない…そんな金融政策について体系的に理解したかったことと、日銀総裁が変わったこともあり読みました。
金融政策入門というタイトルですが、出てくる単語は専門用語が多く、読むのには苦労しました笑
ですが、キーワードを一つ一つ調べながら読めば初学者でも必ず理解できる内容だと思います。
発行年が2013年で内容は古いですが金融政策を行うための基本的な考えや、金融政策に関係する機関・人・お金の種類、政策の実行過程や波及過程、過去の金融政策のケーススタディや(当時は)今後の政策の展望の推察も詳細に記載されていて非常に分かりやすいです。今後、金融政策の記事を読む際にこの本を見ながら理解をより深めていけるような本だと思います。

あとがきで、様々な本が書店に並ぶようになり、少なからず情報入手が容易くなったもののその中には著者の思い込みによるバイアスや、意図的な世論操作に影響を受けやすい社会になっていることに懸念を示されています。
そうした中で、特定の思想に偏らないようにするための心構えを指南されています。
個人的には、最後の後書きが1番参考になりました(他の分野を勉強する際にも大いに参考になるので)

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