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【日曜版】イスタンブール - いま行くべき観光地 (2)

トルコは西洋と東洋の間に立つ歴史ある大国ですが、日本からすると非常に印象の薄い国でしょう。

しかしながらイスタンブールは絶対に行くべき世界最高の都市のひとつです。世界を代表する古都のひとつであり、現在まさに発展中の近代都市でもあり、数千年にわたり世界の中心であったコンスタンティノープルの底力を見せつけてくれます。

トルコってイスラム教なんじゃないの? 中東だし怖い国なんじゃないの? という疑問もあるでしょう。しかしイスタンブールは極めて世俗的で現代的な街であり、とても快適で安全な旅行ができる街です。

イスタンブールの魅力は多すぎてやばいです。

  1. 街が最高に美しい。街歩きしてるだけで天国みたいです。

  2. 飯が美味い。トルコ料理は最高に美味いです。

  3. 酒が美味い。イスラム教の中心都市のひとつのはずなのに、なぜか居酒屋が乱立してて、みんなバカみたいに酒を飲みます。

  4. 文化がよい。イスラム美術とかオスマン帝国の文化とかコンスタンティノープル時代の文化とかが融合して、文化的に見るべきもの多数です。買い物もはかどります。

  5. 世界遺産多数。モスクとか沢山あります。

イスタンブールの街歩き

イスタンブールの中心であるベイオウル(ペラ)のあたりは、古い建物や街路が保存されており、綺麗に保たれており、坂道が多く、非常に美しい地域です。

酒飲みが多いので、深夜には街には空き瓶などが散乱してるのですが、なぜか朝になると綺麗さっぱり消えています。清掃人が頑張っているみたいです。

宿泊するならペラ周辺をお勧めします。ホテルが多くて、街も美しく、よいところです。アジア側もいい街ですが、ホテルは選択肢がすくないかもしれません。

タクシム広場周辺や、歴史地区(旧市街)は泊まる場所としては、あまりお勧めしません。もし安く観光したいなら、観光地ではないところに泊まり、そちらで飲食すると圧倒的に安くなると思います。

ペラの街は、トルコの近代化のときに欧州に模範をとって作られた街で、トルコ風の部分と西洋風の部分が混ざり合っており、魅力的な街です。

とくにチチェキ・パサージュとナヴィザーデ通りの居酒屋街が飲兵衛には魅力的です。ほかにも素敵な飲み屋が点在しています。

アジア側は、もっと庶民的な街で、安くて美味い飲み屋が多数あります。とくにこの通りは飲み屋がかたまっていて良い雰囲気です。

イスタンブールで喰う

やはりトルコの飯といえば、ケバブが代表でしょう。

ケバブとは、日本でも人気のドネルケバブだけではなく、多種多様なケバブやキョフテ(肉団子)があります。そのなかでも私のお勧めは、ドネルケバブを横向きの串にさして焼くジャーケバブと、羊のひき肉にスパイスを混ぜて焼いたアダナケバブです。

ジャーケバブは、横に刺してるだけじゃないかというと違います。肉を切るときに熟練の技で、細い串に肉を刺しながら切るため、肉の下に落ちた古い脂まみれになることがありません。また、刺した肉はいちど炭火でさらにあぶられて香ばしくすることもあります。

アダナケバブは、オジャクバシュと呼ばれる専門の炉端焼き店で食べるのが最高です。この店は、超有名店で観光客が殺到しますので、早い時間に来るか、予約してくるのがいいでしょう。ただほかの店も美味いので、あえてこの店に強くこだわる必要はないかと思います。

イスタンブールで飲む

オスマン帝国の首都であったイスタンブールは、きわめて世俗的な街で、飲み屋が沢山あります。みなお酒を飲むのが大好きです。

トルコの代表的なお酒はラクです。ラクは、蒸留酒であり、アニス酒です。アニス酒は、フランスのぺルノーや、ギリシャのウゾなどとほぼ同じもので、水で割って白くなったところを飲みます。

ラクには、メロンと白チーズ(ベヤズペイニル)を合わせるのが基本です。薄く割ったラクにメロンと白チーズという基本セットでちびちびやりつつ、前菜や主菜を待ちます。トルコは果物が安くて美味しいので、メロン以外にもいろいろな果物があります。

他にもワインやビールも醸造しています。トルコワインは値段も安く、深みがあり、お買い得だと思います。

イスタンブールで買う

おすすめはイスラム書道などの芸術品・工芸品です。

グランドバザールでは多種多様なお土産が売られていますが、そのなかでもイスラム書道は非常に美しく、家に飾るのにぴったりです。

おなじような作品にみえても、よくみていると善し悪しがわかるようになってきます。老先生の作品と、若手の作品では、なんというか勢いや品格のようなものに違いがあります。

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