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あくまでメインは函館|函館2018

「ケータイ国盗り合戦」という位置情報ゲームの旅。10年かけて全国600に分かれた位置情報を取得するため、東西南北を、電車・車・飛行機・フェリー・自転車・徒歩で巡りに巡った記録。

ラッキーピエロ うまっ!

5月の連休、東京はすでに初夏の兆しだったが、函館空港に降り立って感じたことは「寒っ、函館寒っ!」だった。さすが北海道。

空港から市街地に向かうバスはいくつか出ているが、とりあえず五稜郭を目指すことにする。時刻は9時半、五稜郭付近に到着し、遅めの朝食を取ろうと見回すと「ラッキーピエロ」なるハンバーガー屋があった。

ラッキーピエロは、ご当地バーガーランキングで1位を取り、各所でファンの多い、函館中心のご当地バーガーだ。常に行列が出来る超人気店だが、五稜郭前のラッキーピエロは特に列もなく、すんなりと入ることができた。

このラッキーピエロ、完全オーダーメイドシステムらしく、注文を受けてから作り始めるため、少々時間はかかるものの、常に出来立てをいただけるようだ。さらに、注文時に名前を聞かれ、出来上がると「○○様ー」と呼ばれるという、ご当地っぽい素敵システム

運ばれてきたハンバーガーを食べると、

「うまっ、ラッキーピエロうまっ!」

と声が出る美味しさ。作りたての温かさとサクサクっぷりが素晴らしい。

ラッキーピエロを堪能し、店を出ると、今度は長蛇の列。自分が入ったときのガラガラっぷりは何だったのか、、、と思って入口の看板を見ると、

開店 朝10時

僕が入ったのは9時半。どうやら開店前に入っていたようだ。なぜ入れた。(ちらほらと他の客もいた。)

五稜郭 五芒星

五稜郭は、函館のシンボル的な場所。幕末に箱館開港されたことがきっかけで、幕府の奉行所を中心に築城された城郭である。その名の通り、五芒星の堡塁が特徴的。そしてなんと言っても大政奉還の後の箱館戦争で、新撰組終焉の地として有名。

内部は広々としており、随所にある終わりかけの桜を観ることができた。箱館戦争、練兵場だった歴史を経て、桜の名所・市民の憩いの場になっているというのは、なんとも感慨深い。

中心部には箱館奉行所や土蔵・長屋の復元があるが、見どころと思われるのは、幕末ならではの、西洋式の築城技術。大砲に対抗するための五芒星形の堡塁以外にも、石垣の積み方にも西洋の工法が観られるのが面白い。

ちなみに、五稜郭全景を見渡せる、五稜郭タワーもあるが、すでに現場で確認が出来たので、特にのぼらなくても良かった。

函館山 夜に限る

海鮮市場を抜け、ロープウェイで函館山山頂へ。標高334mほどと、それほど高くは無いが、函館市街を一望できる場所だ。いわゆる函館の夜景(陸繋島の地形がよく分かるアレ)を臨む場所だ。

ロープウェイでのぼった先が展望台になっており、よく観たことのある陸繋島な函館の風景を臨むことができた。

ただこれは、やはり夜景で観るものだな。

日中も悪くはないが、夜の暗い海と街の明かりによって、地形がくっきりと浮かび上がるのが美しいのだと思われる。ただその分、夜の函館山は大混雑なのだろうが。

なお、展望台は、展望以外に何かあるわけではない。特に昼は。

チャーミーグリーンの坂 正式名称八幡坂

チャーミーグリーンを使うと手をつなぎたくなる〜♪のチャーミーグリーンの坂としてお馴染みの八幡坂へ。

函館山の裾にあたるかどうかは分からないが、高台から函館港を見渡すことのできる、広々とした坂道だ。道の広さに比して車の量も多くなく、石畳が敷かれた道が美しい。

学校が多い他、港のすぐそばということもあり、ロシア領事館やら教会やら国際交流センターやら、国際的な施設が並ぶ。

頑張って目をこらせば、サンフランシスコの坂に見えるかもしれない。(サンフランシスコに行ったことないけど。)

なお、手をつないでいる人はいなかった。

位置情報と城クイズ

一通り函館をまわったところで、ここからは移動の時間。今回、函館メインなのだが、これまで取り逃がしていた位置情報取得のため、宿泊場所は八戸に取るという乱暴さなのだ。

まずは函館からバスに乗り、江差方面へ。ギリギリ江差の位置情報が取れる、田んぼの真ん中でバスを降り、即座にUターン。位置情報ゲームをやっていなかったら、絶対に降りることのなかったであろうバス停で降りる感覚がたまらない。

現在の東北新幹線における終着駅、新函館北斗駅で新幹線に乗り込み、八戸駅へ向かい、八戸で宿泊。移動距離は長いが、時間的には意外と大したことはないので、位置情報取得には最適なのだ。

翌朝、八戸から、車窓のリアス式海岸を眺めながら南下。海のそばを走る路線というのは、いつ乗っても気持ちがいいものだ。

そうして、太平洋沿岸地域の位置情報を取りながら久慈駅へ。久慈周辺の位置情報を取得し、朝ドラ「あまちゃん」の看板を横目に、盛岡行きのバスに乗り込む。この段階で今回とるべき位置情報は取得したので、後は帰るのみ。

盛岡で少しだけ時間があったため、駅からすぐの盛岡城へ。規模もそれなりにあり、東北では珍しい、白い花崗岩が使われた石垣のある城である。(そもそも東北で石垣がある城が少ない。)

と、ここで、城好きの友人にメッセージを送る。旅先で城に行ったとき、石垣の写真を送り付け「さてここはどこでしょう?」クイズを行うのだ。

まさかのゼロ秒解答。

そしてちょっと何言っているか分からない。


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