見出し画像

四畳半神話大系の舞台|京都2020

貴船神社 絵馬発祥

友人と年越しをして、一夜明けた1月1日の元日、直前割の飛行機で伊丹空港へ。そしてそこから京都に向かうという、遠回りもいいところなルートで京都入り。

伊丹空港で昼食をゆっくりとった後、京都市役所周辺の繁華街で買い物をしていたので、この日の目的地としていた貴船神社に着いたのはすでに夕方。社務所が閉まるか閉まらないかの時間である。市内から叡山電鉄で貴船口まで行き、そしてバスに乗り換えた場所にあるので、かかった時間以上に、遠い山の中に来た気分だ。

貴船神社は、貴船山と鞍馬山の山峡に位置する神社で、京都市街からは少し離れた場所にある。馬を奉納して祈願していた歴史があり、それがいつしか絵に描いた馬を奉納するようになり、それが全国の神社の「絵馬」になったという、絵馬発祥の神社とされる。さすが京都の神社、ちょっとしたところからも、オリジナリティを挟んでくる。

そしてこの日は1月1日、初詣のピークは過ぎたとはいえ、長い石段に列を作っている。石段には春日灯篭が灯されており、薄暗くなってきた辺りにボンヤリと照らす光景が美しい。

無事に参拝を終え、あまりに寒いので、境内の焚き火に温まったのち、再びバスと叡山電鉄を乗り継いで市内に戻る。暗い夜道を歩きながら、スーパーで夕食を買い込み、この日の宿へと向かう。11日の夜に何をやっているんだと思わなくはない。

下鴨神社&鴨川デルタ 四畳半神話大系

翌朝、夜も明けきらないうちに、下鴨神社に向かう。正月の三が日であるから、早朝に行かねば長蛇の列になることは必至なのだ。

今回のメインが、この下鴨神社と鴨川デルタであった。年末に「四畳半神話大系」という2010年ごろにやっていたアニメを見直したところ、舞台であった鴨川デルタ周辺を観にきたというわけだ。(京都大学に通い、下鴨神社周辺に住む学生の物語)

下鴨神社は正式名称を賀茂御祖神社といい、京都の世界遺産構成で、京都でも最も古い部類の社寺の一つ。鴨川デルタから続く参道を歩き、境内に入る。

が、あまりに早過ぎて、参拝時間前のため、このときはまだ閉門中。しばらく、早朝ジョギングをしているおじさんを見物しながら待っているとやがて開門して参拝することができた。

社殿のうち2棟が国宝、残りが重要文化財という、さすが京都な構成。相変わらず京都はぶっちぎりである。早朝でなければ混雑していただろう境内を、ゆっくり散策することができた。

下鴨神社を後にして、鴨川デルタを散策。鴨川と高野川が合流する場所で、京都を舞台にした作品によく登場する場所だ。当然「四畳半神話大系」にも登場し、提供スポンサーの背景として毎回目にしていた。賀茂大橋から眺めると、アニメそのままの光景を観ることができる。

おぉ、ここが「自虐的代理代理戦争」の地か。

早朝の鴨川デルタをゆっくり堪能したところで、東京への帰路に着く。正月なので、混む前に移動をしなければ。

文字通りの弾丸旅は、ほぼ「四畳半神話大系」だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?