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【さんすう雑学】2/29に生まれたら、4年に1回しか年を取れないの??

算数の単元には「日暦算」という、暦(こよみ)に関するものがございます。こんなの↓ですねー

例題1
2024年2月29日は木曜日です。では、2024年3月31日は何曜日でしょうか?

とか、

例題2
2003年4月7日生まれの亜斗夢くんは、2024年2月29日には何歳でしょうか?
とか。(解答は最後に)

以前、小3の授業にて例題2の様な誕生日に関する問題を扱った際、いつも元気なAさん(仮)がいつも通り元気に、こう発言してくれました。

「せんせー!2月29日生まれの人はかわいそうです!」
4年に1回しか年を取れないなんてっ!」

年をお腹いっぱい取ってしまった身としては、"取れなくてかわいそう"という感覚がまぶしいやら懐かしいやら。
そんなオッサンじみた感傷を抑えつつ、
「日本の法律では、毎年2/28にちゃんと1歳ずつ増えてるから安心してね!」
と、以下の様なことを語りました。安心してもらえた…と思いたい。

この法律、
「年齢計算ニ関スル法律」
というもので、ざっくりまとめると

①年齢は生まれた日から数え始めるよ!
②数え始めた日から1年経った日が終わる瞬間(夜の12時)に年齢が増えるよ!

…まだわかりにくいですね。
百聞は一見にしかず!で、先ほどの4月7日生まれの亜斗夢くんに登場願いましょう。
10歳になってからの1年を例に挙げると、

10歳の1日目  2013年4月7日←①
  ︙         ︙
10歳の365日目 2014年4月6日

この2014年4月6日が終わる瞬間(2014年4月6日午後12時)に、
「10歳の1年間がめでたく終了しましたっ!この瞬間にあなたの年齢を1増やしますッ!」←②

ということで、年齢は何月何日に増えたんですかと問われれば、終わる瞬間だろうがなんだろうが誕生日の前日の4月6日、いうことになります。

2/29生まれの方々も同様で、年齢の値が1増えるのは誕生日の前日の2月28日なので、うるう年以外でも無事に年は取れてしまう訳です。

この法律に関わる身近な事例といえば、「同じ学年で誕生日が1番遅いのは4/1生まれの子」などもありますね。
さんすう雑学というより、法律雑学な気もしてきましたが…まあ良いや。



※例題1の解答 
31日後なので、31÷7=4あまり3
→4週間と3日後です。
曜日は木曜日から3つズレるので、→金→土→日 よって日曜日が答えです。

※例題2の解答 
2024年の誕生日はまだ来ていないので、
2023−2003=20 よって20歳が答えです。

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