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真面目と向上心が報われたビルメン生活


  • 真面目と向上心をいいように酷使された事務職時代

  • 真面目と向上心が報われているビルメン生活

  • 10年でAIに負けないスキル・コネ・キャリア・結婚、家族からの安心を手に入れる人生

まずは簡単に経歴を紹介します。

●22歳
大学卒業
地元の有名企業で事務職に採用

●23歳~25歳
給与は良いがブラックでメンタル壊す
会社に向かう途中に吐く。トイレで吐くなど
適応障害と診断され、会社を辞める

●26歳
1年間の無職。会社から解放され嬉しいと思ったのはいいが
それは2週間だけ。将来の不安しかなく、焦る
前職で得たスキルは労務の知識とエクエルが早い、事務作業のみ。

●27歳
ビルメン1社目
とっても楽。点検・巡回、周りもいい人。
仕事中の勉強で資格を複数取得
このストレスフリーを求めていたはずなのに、物足りなくなる。
上司に、スキルがつく転職先を紹介してもらう

●28歳~37歳(現在)
ビルメン2社目
激務と言われる病院のビルメンの中でも更に特殊な精神科病院。
院内の便利屋、何でも屋ビルメン
機械設備・電気・水道・空調・内装・DIY・施工管理・光熱費管理などのスキルを得る
病院ビルメンの経歴
その色んな業者と仲良くなり、転職先にも困らない
病院ビルメンの経歴で転職も余裕
病院を出入りする業者とも仲いいので、そこにも転職可
無職になっても何でも屋として働ける実力
さらに専門知識を活かした副業

●まとめ
一度ビルメンになれば、あらゆる選択肢が広がります
実家のエアコン洗浄、水栓交換、電気工事も行え、日常に活かせるスキル。
妻もビルメンスキルで仲良くなり、子どもは2人います。
「ビルメンでAIに負けないスキル・コネ・キャリアを手に入れ、この先何が起きても食いっぱぐれない不安の少ない人生を送りましょう」


2023年現在

今は37歳です。
結婚して子ども2人います。

真面目と向上心があります。
でも一般的な事務職だったら時間だけ会社に搾取される人生だったと思います。

ビルメンになって誠実に真剣に仕事に取り組み、
知識と経験が100%自分の実力として積み重なることに充実感を感じます。


これから長くなります。

これを読んで変われる人

  • 無職

  • フリーター

  • メンタル病んでしまった人

  • ノルマや営業が嫌な人

  • 事務職からの転職を考える

  • スキル・コネ・キャリアが欲しい

  • バカみたいな贅沢はしないから、堅実に生きたい

では、どうぞ。


●希望1 22歳の時 大手に入社

地元の普通の経済学部という適当に進学した普通大学を卒業
毎週友達と飲み会、彼女とデートなどして遊びながらも真面目ではあったため、地元の大手企業にの事務職に就職
家族も親戚も喜びました。
この会社で定年まで働くんだ!という覚悟を決めました。


●失望1 22歳~25歳 ブラック企業

1年目は周りに比べて給料も良く、研修も多くて仕事も楽だったけど、2年目で大量に仕事を任される。
毎日12時近くまで残業。
部署が悪かったのもあるかもしれない。
他の新入社員の同期は17時過ぎに帰っていた。
「無理しないでいいよ」「疲れたら休んで」「頑張りすぎないでね」という言葉をかけてくれましたが、どう考えても睡眠時間を削らないと出来ない仕事量でした。

土日も出勤してたので、プライベートもおろそかになり、友達とも疎遠で、彼女とのデートもほとんど無しでした。
家族からは大変だけど、大企業だから、今はしがみついてた方がいいといった感じでした。人生長い目で考えると、それも間違ってはいないアドバイスです。

25歳のときに会社に向かおうとすると吐き気があり、出勤できない状態に。
上司の指示で、そのまま一週間休みました。
毎日残業してる私が一週間休んでも大丈夫なのか?という心配もありましたが、会社は何事もないようにまわり続けると知りました。この時、私の中で何かが切れたような気がしました。

1週間後に出勤しましたが、気分が悪く、退職を伝えました。
こんなに会社のために毎日遅くまで頑張っていた私が抜けても、会社は何事もないように回るんだなと感じました。

私の真面目な性格を全部良いように使われた気分です。

病院で診断を受けて傷病手当金をもらって会社にもう少しいれば良かったと思いました。
しかし、当時はそういうことを考える余裕もありませんでした。


●失望2 26歳 1年間無職・焦る休養

ここから1年の無職期間に入ります。
実家にいました。
両親には本当に感謝です。
やめたとたんに体調は良くなり、最初の1か月は楽しかったです。

友達と遊んだり、実家の家事したり、単発バイトをしたり。

でも、そのうち素直に楽しめなくなります。
現実が押しかかってきます。
この先の人生、どうなるのか、詰んでないか、などなど。

3年間必死で働いた私のスキルは
・一般的にパソコン使える
・給与計算できる
・エクセル、ワードが早い
くらいでした。

ここからハローワークで就職相談します。

事務作業は給与が安い。
別に贅沢をしたいわけではないけど、もう少し欲しい。
という感じでした。
前の会社は事務職だけど高い方だったなあとしみじみしましたが、身体を壊すのは論外です。
給与が低くてもちゃんとした休みが欲しいと家族会議でも話してたので、それで探しました。
そこで、設備の仕事と出会いました。
設備系の資格は一つも持っていなかったんですが、履歴書の書き方は得意でした。
スルスルと面接に進み、一発合格。
前職を辞めた理由を聞かれました。何であんな良いところ辞めたの?って。
素直にあまりに大変だったからと答えました。


●希望2 27歳~ビルメン1社目

スーパー楽

27歳。
ビル管理の仕事を始めました。
巡回型ビルメンでした。
ビルメンには種類があります。
巡回、設備、警備員、何でも屋、などなど。
巡回は警備員型とともに最も楽と言われています。

毎日機械室を回り、機械のチェック、検針。
あとは待機。
ノルマがない。
土日祝休み。
トラブルが起きたら業者に連絡。
週に一回の夜勤はスマホポチポチ。
最高。

そんなことを彼女に話してたら、なんか振られました。
彼女の職場に良い人がいたみたいで。

僕以外はみんな40代以上でした。
悪い人はいませんが、達観してました。
悪くいえば人生諦めている感じ。
よく言えば、「何でもないようなことが幸せなんだ」と思う。ような人たちです。
結婚して子どももいて、子どもの成長が楽しみで、家事を手伝って、趣味は洗車、子どもとゲーム。
みたいな感じです。
無職期間で、私が目指していたのは、これです。
しかし、人間というのは罪深い生き物で、物足りなくなってしまいました。

向上心はこれでは満足できませんでした。
失礼を承知で、上司にもっと手を動かしたい、スキルを身に着けたいという話をしました
すると、上司が前に働いていた職場を紹介してもらいました。
履歴書をもって、面接を行い、即合格でした。

ビルメンの人たちは転職がとても多いのです。
つまり、その地域の情報があります。
あそこの商業施設は大変、あそこのホテルは楽、あっちの病院は楽。
これは、今の時代のネットやSNSでも得ることのできない生の情報です。
そしてコネも多くあります。

私はビルメン渡り鳥として、次の現場に向かいます。

次に紹介されたのは精神科病院です。


●希望3 28歳 ビルメン2社目 

忙しいが全てが役に立つ

この精神科病院では6年働きました。

病院ビルメンの中でもさらに特殊な存在のビルメンです。

ここは独立系の中でも、いわゆる”何でも屋ビルメン”です。
本当にあらゆることを行います。

巡回、点検はもちろんのこと。
自分たちでできる限り何でも修理します。
エアコン清掃、エアコン修理、照明器具交換、クロス張替え、漏電調査、水栓交換、トイレ詰まり、現場に合わせたDIYで棚づくり、または工事の管理、現場病棟との調整、車両管理、消防訓練、衛生備品の管理など、本当に全部です。
扉がぎーぎー鳴って閉まるのが遅い、
報告書や業者とのやり取りも全部自分たちで行い、パソコンを使う事務作業も多くあります。

真面目に向上心を持って働けば、全て吸収して全てスキルになります

大変です。
もちろん大変ですが、向上心があれば、いくらでもスキルを得ることができる場所です。
修理技術、施工管理、マネジメント、全ての能力が身に付きます。

さらに精神科病院という特殊な場所での施工管理ということもあり、色んなトラブルの中で強くなりました。
失礼承知ですが、オフィスビルでパソコンと向き合うだけの仕事を続けていたらこうなっていたかもしれないと感じました。

さらに事務職時代に磨き上げたエクセルのスキルが役立った。
そしてあらゆる業者を仲良くなった。
その地域の良い業者のコネもでき、困ったらおいで~なんて言われるようになりました。

この時点で次の羽ばたく場所が数えきれないくらいできました。
手取り23万円ほどでした。


ビルメンスキルで結婚

ここで働いてるときに結婚もしました。
社内結婚ではありません。

友達の結婚式の二次会で会いました。
とある女性と、仕事の話をしてて、何でも屋ビルメンとして病院で働いている話をしました。
その人は実家住みでしたが、エアコンが汚れてる、水道代が高い、蛇口が古い、などと話してくれ、それ、全部僕が直しましょうか?
という感じで盛り上がりました。。

職権乱用といえば、そうなのかもしれません。

私は付き合うよりも早く、彼女の実家に行き、両親にご挨拶を済ませました。
一回目は現場調査です。
エアコンにお掃除ロボットがついていないか、水栓(蛇口)の確認、そして水道漏れの調査です。水漏れのほとんどの原因はトイレのタンク内です。今回もボールタップの劣化による常時水漏れを発見しました。
それから、一週間かけて資材の準備です。
エアコン洗浄と水栓交換の道具は全部会社から借りました。
水栓器具とボールタップだけ自腹で購入。
そして彼女の実家に2回目の訪問。
全て手際よくこなしました。
めちゃくちゃ緊張しました。
お金は受け取らなかったです。
でも彼女のご両親からは大絶賛でした。
その次に始めてデートを行い、告白し、付き合うことになりました。
1年後にできちゃった婚で結婚しました。

ちなみに今は子供が二人います。
妻も正社員で働いていて、とりあえずは暮らせています。

家のことは何でもできます。
エアコン分解洗浄はもちろん、そもそも自分が洗浄しやすい三菱のエアコンを買いました。そのほかにもフローリングワックス、食洗器設置工事、完璧なゴキブリ対策、子どもが傷つけたクロスの修繕、などなど。


そして私が密かにやっていたこと

ブログです。
ついでにYouTubeもやっています。
最近は音声も映像も自動で作成できるので、ブログ記事ができれば、それが自動でYouTube動画にもなります。

公表はできませんが、自分の技術を切り売りして、ココナラもしています。
自宅でできる害虫対策や、電気代削減、掃除、衛生管理、修繕など、それぞれの部門でブログを書いて、副収入を得ています。

今までの経験が全て力になってくれています。
毎日22時から1時間、朝の5時から1時間。
そして宿直(夜勤)のときは3時間くらい副業しています。
副業といっても、自分の知識と経験の提示です。

これは事務職で10年働いていたら、絶対に得ることのできなかった経験です。


再び転職を考える  37歳現在

そしてそして、この状態から私は渡り鳥になって次の職場を探します。
精神科病院ビルメンは忙しかったんです。
かなりのスキルが身に付きました。
身体を動かし、事務仕事で休憩。このバランスも良かった。
しかし、毎日残業、土日も呼び出しあり。

育児には向いていません。

子どもの存在は尊いです。かけがえのないものです。

もっと子どもと一緒にいたいと感じました。

取引先でも良い働き先はたくさんありました。
なんせ、どの業者も言うことは一つ、「人手不足」。
色んな業者に半分冗談で、そこに転職できますか?って聞くと、ピヨさんなら面接無しでOKですよ~。って言ってくれるのがうれしかったです。

私は精神科病院で働いていましたが、ナースや同僚よりも業者と仲良く、大事にしていました。

業者を大事にしないビルメンがいる施設は潰れます。

これはあります。
最近はどの業者も余裕はありません。
連絡してすぐ来てくれるわけではありません。

病院がどんなに接遇を大事にしていても、エアコンが壊れっぱなし、清掃されていない、そういう状態になれば終わりです。

業者も人間です。
優先順位をつけるなら、ビルメンが良いところを選びます。

まあ、色んなことがありましたが、このコネはこの先の人生で、揺るがない自信になります。
何かあったらこの業者に雇ってもらおうというメンタルです。

仕事内容も働き方も、実際に目にしてるのですぐ分かります。

まあ、コネはできたんですが、結局私が選んだのは転職エージェントです。

年収300万以下でも、とにかく待機時間が長い独立系ビルメンにいきたいなと。
そこで、待機時間を全部副業に突っ込もうと考えています。

今の職場で経験を積んでいるので、一人でもどんなトラブルでもどんとこいというスタイルです。

清掃や害虫の業務なんかも、私だったらもっと効率よくできると思ってるので、そういう独立も視野にあります。


一生使えるスキルとコネとキャリア

正直、今私に不安はありません。
まったくないわけではありませんが、かなり少ないです。

病院ビルメンを経験していれば、どこのビルメンでも雇ってもらえます。
色んな業者に、直電で、採用してもらうこともできます。
何でも屋として独立することもできます。
これまでのスキルを活かした副業もできます。

どう転んでも無一文にはならないと思います。

事務職はAIに取って変わります。
オフィスビルの中の島の中という狭い世界で、簡単な入力業務をしていても、この先の未来はありません。

ほとんどのビルメンはコロナ禍でも普通に出勤していました。
コロナほどのパンデミックでも影響を受けない職種です。
そしてそこで向上心を持って真面目に働いて得るスキルは、AIにも変わらないものです。

どんなにAIが進歩しても、電気は必要です。
空調設備なくして部屋が涼しくなることはありませんし
お風呂もなくならないし、水栓トイレもまだまだ減らないでしょう。

これらはこの先も変わらない普遍的な仕組みです。


転職先一覧

  • 電気屋

  • 空調屋

  • 水道屋

  • 清掃

  • 警備員

  • 自動ドア

  • 排煙窓修理

  • サッシ屋

  • 内装

  • 廃棄物運搬

  • サッシ屋

  • ガラス屋

まだまだまだまだあります。


生活インフラは中途半端な進化が退化になる

もっというと、IT業界とは違い、中途半端な進化が退化になることがよくあります。
例えば、最近よく見る節水トイレ。
これ、実は元の節水じゃないトイレに切り替えるケースが多いんです。

理由が、詰まりが多いことです。
シンプルに水量が少ないため、紙が途中で詰まることが多いです。
特に、最近建てられた老人ホームが節水型トイレを導入し、程なくして通常トイレに戻すような話をよく聞きます。

また、電気錠もなかなか厄介です。
故障の原因を探すのも大変ですし、見つけたとして修理にたどりつくことも大変です。

アナログの普通の、いわゆる昔からある鍵なら、シリンダーの交換ですぐ修理完了できます。
しかし、電気錠の場合、シリンダーが悪いのか、電源が来ていないのか、接触不良なのか、ネットワークシステムの不具合なのか、色々考えないといけません。
特にネットワークシステムの場合だと最悪です。
社内SEがいれば、すぐに依頼できますが、いない場合は業者を呼ばないといけません。そしてその専門業者は少なく、すぐ来てくれる可能性は低いです。修理費も高額です。

こういった理由から、結局は電気錠があるにもかかわらず、電気をオフにして使っている施設もあります。


ビルメンはAIに負けないエリアを探せる

馬鹿みたいに贅沢できる暮らしが出来るわけではありませんが、堅実な人生を送れます。


ビルメンはやる気がない人が多い

ビルメン業界に失礼ですが、本当にそうです。
「早く時間が過ぎて」と思いながら働く人がほとんどです。

普通のやる気がある人が真剣に取り組めば、必ず他の人よりも成長できる穴場スポットのようなものです。


今日はここまでです。

この記事にどんどん加筆します。
お時間あるときにまた読みにきてください。





メンタル病んでしまった人も大丈夫です


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では。


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