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株式会社リコーがスマートグラスを開発!軽量化に成功。

2020年8月、株式会社リコーは独自の光学技術を用いて、両眼視タイプとしては世界最軽量*となる49gのスマートグラスの開発を発表しました。

*発表時点での株式会社リコー調べによる。

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今回発表されたスマートグラスは、メガネ型のウェアラブル端末となります。このスマートグラスは、パソコンやスマートフォンなどと連携し、現実の視界をみながら、スマートグラスのディスプレイ上にデジタル情報を重ねて表示します。

医療や建築、工場現場での作業指示や、一般ユーザーの歩行案内などの日常生活支援といった幅広い分野での活用が期待されています。

しかし、これまでの両眼視タイプのスマートグラスの重量は100g~200gと、一般的なメガネの3倍以上もするものがほとんどで、短時間の遠隔作業支援などが主な用途でした。今後こういったデバイスが一般に普及し、オフィスや店舗、工場などでの一般的な業務や、個人での活用されるためには、終日装用しても疲れない軽さと、多様な情報表示のための広い視野角を両立する技術が不可欠です

リコーのスマートグラスは、レンズ部分に独自開発のプラスチック導光板を採用。更に1m先に約30インチの画面が見える広い視野角で、軽量・広視野を両立しました。

既存のスマートグラスは、ディスプレイユニットがレンズと一体化した構造であるため、鼻に大きな重みがかかることが課題でした。
しかし、リコーはディスプレイユニットをこめかみ付近に配置できる特殊な光学系を開発し、鼻にかかる重みを一般的なメガネ程度にすることに成功しました。これらには、リコーがこれまでプロジェクターやカメラ等の開発において培ってきた光学技術が活かされています。メガネメーカーの協力も得ることで、普段の生活で違和感なく着用できる親しみやすいデザインと快適な着け心地を実現しました。

リコーは今後、スマートグラスの事業化に向けてパートナーを募集するとともに、実用化にむけてさらに開発を進めるとのこと。

これまでのスマートグラスの課題を解決し、社会実装にグッと近づいたリコーのスマートグラスの今後の動向に注目です。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000043114.html

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