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ぴやまるビジョン2020

株式会社ぴやまるは、2020年4月1日で5年目を迎えます。会社を立ち上げた2016年は、VR元年と呼ばれ、VRハードウェアが次々と発表され、これからVRが一般市場に浸透し爆発的に普及し始めると期待された年でもありました。この間、VRを利活用したサービスや新しい製品が発表されるものの、まだまだ一般には普及しているとは言えません。では、グローバル市場ではどのような見方/分先がされているのでしょうか?
米国の調査会社ガートナーが発表している「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2019年」では、2019年度では技術分野を一新し、2018年にあったAR(Augumented Reality)やMR(Mixed Reality)が姿を消しています。2019年版では29の先進テクノロジおよび5つのトレンドとしてまとめられています。
 センシングとモビリティ
センサ・テクノロジとAIの融合によって、モノの移動が可能になります。今後10年で、ARクラウドが世界の3Dマップを生成すると予測しています。
 オーグメンテッド・ヒューマン
人間本来の能力を上回る特性を備えた人工装具が製造されます。
 ポストクラシカルなコンピューティングとコミュニケーション
低軌道衛星システムが取り上げられています。低遅延のインターネット接続を全世界に提供でき、現在インターネットに接続されていない住居の48%が接続できるようにし、インターネット接続が提供されていない国や地域に経済成長の新たな機会をもたらします。
 デジタル・エコシステム
デジタル・エコシステムは、デジタル・プラットフォームが共有され、お互いに依存するグループを活用して、相互に作用するものです。これまでの中央集権的なプラットフォームではなくなるでしょう。
 高度なAI/アナリティクス
従来のビジネス・インテリジェンス (BI) よりも優れ、データやコンテンツを自律的または半自律的に検証する機能を持っているとされます。
2019年版の「先進テクノロジのハイプ・サイクル」では方針を見直し、過去の同ハイプ・サイクルでは取り上げていなかった最新テクノロジが紹介されています。このため、2018年版に掲載されたテクノロジのほとんどが2019年版では姿を消していますが、そうしたテクノロジが引き続き重要であることに変わりはありません。
今後10年で爆発的に起こるサービスは、昨年と変わらず、「AI駆動型の自立デジタルツイン」による没入型体験サービスです。高度に軽量化されたスマートグラスは、拡張エッジ端末として機能します。
 クラウドAIと接続されるもののユーザ体験を実現する高度なレンダリング処理を行います。もはやパソコンやスマートフォンのスクリーンやキーボードは必要ありません。ドキュメントを見るのも、動画や写真を見るのも操作するのも、全てスマートスペース内にレンダリングされたデジタルツインです。デジタルツインは、現実世界とシームレスに融合します。デジタルツインは、現実世界に現れます。対面的な表現ではなく、後ろに回り込むことも、下側をのぞき込むこともできます。
 それらは、AIにより自律的に駆動し、我々の言葉を理解し、自ら言葉を発し、表現や色や形を変えます。これらの世界は間もなくやってきます。AR/VRは民主化が進み、まさに、XRクラウドの時代が到来するのです。来たるXRグラス時代に備えて、XR分野におけるシード投資はかなりの熱狂ぶりが伺えます。今後も、VR/ARの新技術には目が離せません。
 株式会社ぴやまるは、10年後の世界を想像し、来るべき世界に備え、予期せぬ失敗や成功、予期せぬ顧客の要求を基にイノベーションによる躍進を継続していきます。


2020年1月1日
株式会社ぴやまる CTO
(日本バーチャルリアリティ学会 正会員)
 島 浩章

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