ワーグナー「ニーベルングの指環」では、社会通念に従うよりも愛が大事なんだと言っているようだ。 (兄妹を愛すことの何がいけないの?) オスカーワイルド「サロメ」もやっぱり愛でしょっ❤️と言いたいが、それは社会に認められぬのだ。 それに従うことは、悪なのだ、 と言っているような。 (預言者ヨカナーンよ、固いこと言わずサロメに目を向けてあげさいよ) ボードレール『悪の華』も同じことをいいたいのではないか。 (母を愛したっていいじゃないか) などと勝手に思ったりしてみる。
君は見たか!
そうそう、『百年の孤独』に、不眠症から物忘れに発展する病気が流行る。 彼らは名前をメモることで対処していく。でも忘れる、更に用途も付け加えていく。 これはなんだか辞書を作る過程に似ている。更に今のスマホの時代ともとれる。 スマホの登場により、まず電話番号を忘れた、漢字が書けなくなった、分からない言葉はググればよい。文章もAI化して考えなくてもよくなった。 まるでマコンド村の病気が流行っているようだ。
主人公 ホセ・アルカディオ・ブエンディアは、あるキッカケで妻ウルスラと、理想的な移住先を探す冒険旅にでて、ようやく村を作る。 だが、家族を思うより、毎年科学知識のゴミ知識を持ち寄るジプシーに興味津々。 世界の構造に思いを寄せる。 自分が世界を解明してみせるという古代哲学者となる。 まるでムーミンパパやん。 妻ウルスラは、家族を大切するムーミンママ、一度壊れるのも同じ そして主人公は子供 アウレリャノ・ブエンディア大佐(Coronel Aureliano Buendía
『百年の孤独』を読んでみる。 外国文学の長編ということで、ちょっとビビる。 なぜかというと、私は登場人物の名前を覚えられないからである。 さらに外国名だと推して測るべし。 そこで一々メモることにした。 主人公らしきは、ホセ・アルカディオ・ブエンディア 妻は、ウルスラ・イグアランと う〜ん、これも挫折しそうな感じがする。そこで思いついた世紀の大発見。英語名は英語で! 夫 ホセ・アルカディオ・ブエンディア(José Arcadio Buendía) 妻は、ウルスラ・イグ
〈1821年〉 今から200年前 ナポレオンが亡くなった年 🇫🇷パリにて生まれる。 父 62歳 母 28才 年齢差 34 ✴︎子供にとって若い母親は、より近い関係を求めてしまうものなのか?
三幸日記 ①奥さんと足湯に入る。 久しぶりに鳥の声を聞きながら話をした。 ②高野秀行の本に出会う。 「未知」という言葉が好きになる。 ③長男が明日試験、上手く接することが出来ないけど、がんばれと思う。
カズオ・イシグロ『夜想曲集』で気になった言葉 1.老歌手 人気の衰えた歌手が再起するために、愛する妻と敢えて離婚して新しい人生を歩もうとするとき 「フェニックス」 ✳︎人生黄昏れ時にもかかわらず、え、今から離婚してカムバックをするという意気込み、感動です。 2.降っても晴れても つい怒りから彼女の日記を握りつぶしてしまうが、後悔し必死に皺を伸ばそうと画策する姿に 「一度皺になった紙は、もう元には戻らない」 ✳︎そう、人生は逆戻りはできない。やっちまったものはそれで
『夜想曲集』 2009年発表、既に15年前の作品である。 カズオイシグロさんが、55歳の時のもの。 彼の親世代の音楽を敢えて使用しているのは、何故なのだろう? 今の若い世代の人には、ここに出てくる音楽家達は??の世界 今では気軽にググって探す事ができる。でも作品発表当時はそうではないだろう。 イシグロは、誰に向けてこの本を書いたのかしら? 村上春樹は 5年前に産まれている。イシグロは若い時には音楽家になろうとしていた時もあったという。 なぜ?は、続く、、 当時の
イシグロの作品は好きだと思う。 『クララとお日さま』は、オーディブルで聞いたが、とても印象的な感じが残った。小説も読んでみたいが、まだ手が出なかった。 今回、短編集を読んだが、五つの作品が音楽作品の様で楽しく読めた。 特に最後の章『チェリスト』は、ずっと音楽がこころの中で奏でられているような、寂しさがあり、好きだと思った。
もしかして私は、演じることが、好きかもしれない。 今回戯曲『サロメ』を皆んなで音読してみた。訳本は皆さんマチマチ、それぞれの読み方で個性溢れる読み方でした。 私の役は、今日は「ヘロデ王」、預言者ヨハネの首を切ることになってしまった哀れな親父でした。 横恋慕し奪い取った兄妻との仲も悪くなり、その連れ子のサロメに流し目を送る日々、 結局サロメの新しい生き方を認めざるを得なく完敗する。 音読をする上で何回も読んだり、この王様はどうしたかったの? この台詞の1番の美味しいとこ
今度、サロメの音読をすることになった。 音読とはいうが、中身は演劇風音読、配役を各人に振り分けての読み会である。 初の試みであるが、何か楽しみである。 各人どんな読み方をするのか、どの訳本を読むのか、素人ながら結構 おもしくなりそうな感じがする。 私も音読にはちょっと気になっていたが、役を演じることに面白みを感じていたのだなぁと、今ごろ気づいた。 だが、役を振る人は大変です。これは演出家の様にビシバシと決めて良いのかと思う。演出家の役割担当ということで楽しんでもらい
『歯車』読書会にて、芥川龍之介の世界を見る目は、ガラケーではなくスマホの高画質なものとして、一瞬一瞬を捉えていたのかも、との話になった。 特に色彩の捉え方に敏感だったのかと。(この作品を色を気にしながら読んだらカラフルな世界が広がる不思議な感じであった) なのに彼は「閃輝暗転」という症状にかかる。視界が歯車⚙️で侵食されていく。 (私もそうだが、これは結構怖い体験なのです) 唯一の感覚も閉ざされて、いずれ脳内も侵されていくという恐怖に囚われていく。 歯車は、他の歯