その時は最悪に思えても、、、

「20、21、22、24…」
「ないよ」
「どうする?ないよ」

「…」

母とは、そんな会話だったかな。
僕の人生で一番最悪な瞬間。ほんと言葉を失って血の気が引いた合格発表の朝のこと。合格を楽しみにしてた母と一緒にボードを見上げたとき…

絶対に大丈夫だと思ってたけど、一抹の不安は確かにあったんだよね。解答用紙の見直しなんてしない人だったからね。そんなお調子もんの性格が失敗をやらかしたことがわかった瞬間でもあった。

父が待ってる母のお店に帰る道のりは、言葉にならないくらい落ち込んで重い空気が流れてたなぁ。それでもなんとか堪えていたんだと思うけど、母のお店に着いたときに感情が溢れ出した。悔し涙…

そしてさらに追い討ちが…
お店に着いてからは地獄に感じたね。
父の罵倒
「これからどうするんだ」
という連呼とあびされる言葉に生きてる心地がしなかった。

散々言われ続けた後
中学へも報告に行かなければならないので一人向かう。
足取りも重く、それでもしっかり自分の足で決めたことを伝えに行ったよ。

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