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2020年1月デビュー組のVtuberチャンネル登録数を調べてみた

こんにちは、こんばんは、はじめまして!!

名古屋のデザイン会社で働く「ピクシー」といいます。
普段は、Webサイトの制作やマーケティング、休日はサッカーや旅行に出かけるアウトドア人間です!

今回は先回も沢山の反応をいただけた統計分析記事。デビューから1年を迎える2020年1月デビュー組の現在を調査して見ました。

以前の分析や統計記事は下記のマガジンにまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。

先回の記事との比較やその前の2019年1月デビュー組との現状も併せて調査してみましたので、数字というリアルな部分に興味がある方には、オススメです。逆に数字に興味ない!!って方はご注意ください。

では、どうぞ!


調査の前提条件

今回の調査は下記の点を前提条件としています。

●Vtuber新人発掘(@Vtuber_Hakkutsu)さんにて紹介されたVtuber
●Youtubeに自己紹介動画を2020年1月にアップしているVtuber
●Youtubeへの最も古い動画投稿が2020年1月のもの。アカウント引き継ぎは除外

前提条件は先回と一緒です。そうしないと、調査結果の比較ができなくなるためです。また、アカウント引き継ぎを除外した背景は、前のアカウントの数字を引き連れてくる可能性があるためです。

上記の条件の結果、全部で214名のVtuberを調査対象としました。


①アクティブと引退・活動休止率

最初に、アクティブ(現在も活動中)かどうかを調査しました。引退・活動休止率の条件として、動画投稿が3ヶ月止まっているかどうかを基準としています。その結果が、次のとおりです。
※ あくまでYoutube上のものです。動画投稿はしていなくても、twitter等で活動している方もいるかもしれませんので、ご了承ください。

アクティブ:50.5%(108名)
引退・活動休止:49.5%(106名)

また、先回書いた2019年12月デビュー組の場合は次のとおりです。

アクティブ:54.5%(152名)
引退・活動休止:45.5%(127名)

先回の記事でも書きましたが、1年で約半数が引退・活動休止というのは、やはり1つの基準になっているようです。こうなってくると、そもそも1年間Youtube上での活動を継続するということ自体が賞賛されるべき点なのかもしれません。

また、2019年1月デビュー組の状況も見てみます。こちらは、デビュー2年という形です。その結果が次のとおりです。

アクティブ:33.6%(152名)
引退・活動休止:66.4%(140名)

見てみると、さらに引退・活動休止が増えていることがわかります。2年経過すると3人に1人しかYoutube上での活動が継続されていないということです。

この結果を見てみると、Vtuberがよく企画している1周年、2周年の凄さというのがより際立ってきます。


②チャンネル登録数の平均値と中央値

次にチャンネル登録数を調査していきます。チャンネル登録数を調査する際は、次の点を条件にしました。

●現在アクティブのVtuberを対象
●チャンネル登録数を非公開にしているVtuberは除外
●チャンネル登録数は2021年1月19日に調査

上記の条件から、105名のVtuberを対象に調査しました。まずは、平均値と中央値です。

平均値:850.9
中央値:221.0
※ 中央値とは調査対象のちょうど半分にあたる数値のことを指します。調査対象が100件の場合、51件目が中央値と言われます。

こう見ると、1年であとちょっとで1000人までのところまでいけるんだと思いますが、注意が必要です。上記の結果は、平均値と中央値との差が大きいことが見て取れます。つまりは、信頼性が乏しい数値とも言えるのです。

極端な例ですが、年収900万の人と年収100万の人の平均は500万になるわけです。この平均値って信頼できますか??


実際のデータでは、1年でチャンネル登録数10,000以上を達成した人が1名、5,000人以上を達成している人が3名います。その方達が平均を引き上げているわけなので、この4名を除外し、改めて平均値と中央値を算出します。

平均値:462.5
中央値:205.0

一気に数字が近くなり、信頼性が高くなったように見えます。改めて見てみると、先回の記事と近しい数字になってきます。やはり、1年での平均値では500前後、中央値は200〜300ということが予想できます。


次に、2019年1月デビュー組の平均値と中央値を見てみます。対象としたのは、先の条件と同じ68名です。その結果が次の通りです。

平均値:4633.1
中央値:485.0

こちらも中央値と平均値との差が大きいことがわかります。データを見てみると、チャンネル登録数10000以上の人が5名、5000人以上を達成している人が2名います。先と同じように除外した後に、改めて平均値と中央値を算出します。

平均値:688.9
中央値:429.0

これのデータを先の2020年1月のデータと比較してみると、どちらも200名程度の増加が見られます。このことから、継続していけば、チャンネル登録増加の可能性はあるということが言えるのかもしれません。


③チャンネル登録数1,000超えの割合

次に、チャンネル登録数1,000を超えたVtuberの割合を調査してみます。多くのVtuberが収益化の条件になるチャンネル登録1,000を目標として掲げているためです。

今回の調査は引退・活動休止中を含めた214名を対象に算出しました。結果としては、下記のとおりです。

チャンネル登録数1,000超えのVtuber:7.9%(17名)
チャンネル登録数500名から1000名のVtuber:6.5%(14名)
チャンネル登録数500名超えのVtuber:14.5%(31名)

先回の記事では、1,000名超えの割合は「6.5%」という数値が出ています。こう見ると、デビュー1年で1,000名を達成するVtuberの確率はデビュー月の6〜8%を遷移しているということが予想できます。また、チャンネル登録500名も先回の記事にも書いたように高い壁であることが、感じていただけるのではないでしょうか?


一方で、現在Youtube上で活動を続けている(アクティブ)105名を対象にすると次のようになります。

チャンネル登録数1,000超えのVtuber:16.2%(17名)
チャンネル登録数500名から1000名のVtuber:13.3%(14名)
チャンネル登録数500名超えのVtuber:29.5%(31名)

アクティブだけで見ると、数値が大きく跳ね上がります。活動を続けていれば、それだけ目にとまる確率は上がっていきます。だからこそ、Vtuberもリスナーも現在活動中の他のVtuberと比較しがちになってしまうのかもしれません。


2019年1月デビューのアクティブVtuber(68名)のチャンネル登録状況も見てみます。

チャンネル登録数1,000超えのVtuber:26.47%(18名)
チャンネル登録数500名から1000名のVtuber:19.1%(13名)
チャンネル登録数500名超えのVtuber:45.6%(31名)

やはり、活動を続けていくことでチャンネル登録数が増加していく傾向が見えると言えるのではないでしょうか?


最後に、2020年1月デビュー組のチャンネル登録数500名を超えたVtuberのモデル別を示します。それが次のとおりです。

女性:27
男性:2
そのほか:2

この結果だけを見ると、女性Vtuberの方が伸びやすいと思いがちですが、調査を続けていくと、そういう訳ではないように感じました。その理由が次の結果です。


④モデル別割合

最後に、2020年1月デビュー組のモデル別の割合を見てみます。次のことを基準に僕の主観で分類させていただきました。

●モデルは女性・男性・そのほかと分類。
●バ美肉も女性に分類

その結果が次のとおりです。

女性:114
男性:47
そのほか:22
※ 既にチャンネルが削除されている31名は除外

このように見てみると、やはり女性モデルのVtuberが多いことがわかります。一方で、現在アクティブに限定すると次のとおりとなります。

女性:71
男性:29
そのほか:8

「Vtuberは女性だから有利」というには、必ずしも言えない理由がここにあります。

実は、先に定義した引退・活動休止に当てはめると、女性も男性もほぼ同じ比率で引退・活動休止になっていました。(女性:37.7%、男性:38.3%)

このことから見ても、女性Vtuberの方が伸びやすいという要因のほかに、それは「認知を広げる活動やリスナーのニーズを拾った活動ができた結果」と言えるのかもしれません。

この考え方は、女性Vtuberだから、男性Vtuberだからという考え方には当てはまらないように思います。個々の活動の仕方というところがポイントになっているのではないでしょうか?


⑤まとめ

今回の調査結果からは、次のようなことが考えられます

●デビュー1年で、約半数のVtuberは引退・活動休止になる
●活動期間1年でもチャンネル登録1,000人は高いハードル
●実は、チャンネル登録500名も十分に高いハードルという事実
●チャンネルの伸びにモデルは影響を与えているが、他の活動の結果に寄るところが大きいのでは?
●1年続けるだけでも素晴らしい、2年続いた人はもっと素晴らしい

いかがでしょうか?他にも何かしら意見があれば、教えていただけると助かります!!


⑥ 調査中に気になったVtuber

最後に、今回の調査中に特に気になった「チャンネル登録1000名未満のVtuber」を紹介していきます。(敬称略)僕の主観なので、あしからず!

ムシノ・ナカムラ(@musinonakamura)

どこか懐かしさを感じさせる雰囲気を持つVtuber。ゲーム実況が中心のようですが、絵も描けるようです。落ち着いた雰囲気で頻繁に活動をされているVtuberのようです。


いみず雫

富山県射水市公式Vtuber・市専属記者の「いみず雫」さん。いまや、行政もVtuberやる時代になったんすね〜「市長に聞いてみました」という動画だったり、インスタで射水市の写真を上げたりという活動をされています。


炎炉晴丸(@enmaru9)

今回見た中では、一番サムネイルが好きなVtuberでした。とにかく1枚1枚へのこだわりが凄い。こういう方は配信も丁寧にやってるんだろうな〜って勝手に思いました(笑)。また歌ってみたや3Dなど、活動のアクティブさも魅力かもしれません。


今後もこのような感想や紹介、たまに分析・考察記事を書いていきますので、宜しかったらnoteやtwitterのフォローをお願いします!フォローしてくれるとモチベーションが上がります!!

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