見出し画像

V界隈の外の人たちは、「Vtuber」に注目している!?

こんにちは、こんばんは、はじめまして!!

名古屋のデザイン会社で働く「ピクシー」といいます。
普段は、Webサイトの制作やマーケティング、休日はサッカーや旅行に出かけるアウトドア人間です!

今回は、Vtuber界隈の「外」について考察してみたいと思います。

Vtuberの企業案件やYoutube外でのコラボ。一度はやってみたいなぁと考えているVtuberも多いのではないでしょうか。実際に、大手企業所属のVtuberは多数の企業とのコラボを実現しています。

しかしこれは、大手企業に所属しているから生まれていることなのでしょうか?コラボは大手にならないとできないモノなのでしょうか?

この辺りについて、これまでの実績と発注側の気持ちから考察をしてみたいと思います。

一応、僕も別業界ですが、発注側に関わったことがあるので少しは理解しているつもりです(笑)

では、どうぞ!!


2020年、多くの企業とVtuberがコラボしている

まずは、下記の記事をご覧下さい。こちらの記事は、2020年8月23日にMoguLiveで公開された企業プロモーションを紹介したものです。

こちらの記事を見てもらえればわかるように、2020年は清涼飲料水、医薬品、学習塾など幅広い業種の企業がVtuberを活用したプロモーション活動を行っていたことがわかります。

この記事から、「やっぱり大手企業や有名Vtuberが起用されているなぁ」という感想を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、一番下に紹介されているVRヘッドセット「VIVE」に注目して欲しいのです。

ここで、起用されている7名のVtuberをよく見ると、これまでのコラボとちょっと色が違うように感じませんか?

そして、よく見ていくと、全員、確かなスキルを持ったクリエイター」という特徴が見えてきませんか?


企業側は「目的」に応じてキャスティングを決めている

上記のことからわかるように、企業側は決して「有名だから」だけでは、キャスティングを選んだりはしません。あくまで、企業(発注側)の目的に合わせたキャスティングをするわけです。

もし、有名だからだけで決めていたら、世の中のCMは特定の人だらけになりますからね

例えば、商品の認知度をあげたいという場合であれば「認知度の高い人」、クリエイター目線が必要であれば、「クリエイター」というようになるわけです。

この部分って実は、めちゃくちゃ大事なことなんです。

もちろん認知度が高い人に依頼すれば、「商品やサービスの認知度を高める」という目的は達成できると思います。一方で、依頼した商品・サービスが、当人にとって「不得手・知識不足」であれば、逆に商品・サービスに対してマイナスイメージを与えてしまったり、効果的なPRが出来ないことがあります。

こうなってしまっては、企業としては「損害」が生まれてしまいます。そうならないように、企業側も慎重にキャスティングを行うわけです。

決して有名だからという理由だけでは、選んでいないということです。


企業だけじゃない。自治体、地域も注目しているVtuber

Vtuberに注目しているのは企業だけではありません。例えば、地方自治体です。

2018年6月28日のMoguLiveによると茨城県公式のVtuberが誕生したという記事が公開されています。

後日、「茨ひより」さんという名前に決まったようです。

同じく、2019年9月2日には、岡山県公認VTuberの「ももことキビト」、2020年2月14日には、岩手県公認Vtuber「岩手さちこ」さんがデビューしています。

このように、Vtuberへの注目度は企業だけではなく、行政にまで向けられているということがよく分かるのではないでしょうか。

そして、その代表格といえば、沖縄ご当地Vtuberの根間ういさんでしょう。

沖縄出身のバンドグループ「HY」とのコラボや地上波での番組放送、沖縄のプロ野球チーム「琉球ブルーオーシャンズ」とのコラボなど、従来のVtuberの枠を大きく飛び越えた活躍を見せてくれています。

まさに、Vtuberの可能性をリアルタイムで示してくれている一人と言えるのかもしれません。

では、なぜ今、Vtuberという存在が注目を浴びてきているのでしょうか?


なぜ、Vtuberに注目が集まるのか?

これは、「若い世代のTV離れ」が影響していると考えられます。次の記事を見てもらうとその顕著さがより明確になってきます。

この記事からは、20代前半のTV離れが非常に目立っていることがわかります。多くの人が実感したことがあるのではないでしょうか。

「最近、TVよりもYoutubeやAmazonプライム、Netflixを見ていることが多いな」ということを。

つまり企業側(発注側)としては、20年代前半やその周辺の層に向けてプロモーションを行うならば、Youtubeで実施した方が良いという考え方になってきているわけです。

実は、お金の面でもそうなんです。TV等のマス広告とYoutubeの広告では費用の試算方法が全然違うんです。

さらに、最近ではYoutuber内でのVtuberの活動が目覚ましいものがあります。

この筆頭が「にじさんじ、ホロライブ」ですね。

企業側としては、
・若い客層へリーチ(商品・サービスのアピール)したい。
・だから、Youtubeに広告を打とう。
・もしかしたら、Youtubeで人気が急上昇している「Vtuber」を起用した方がより反応が良いのではないか?

このように考えることは、至極真っ当な考え方のように感じます。それだけ企業にとって、「Vtuberに注目せざるを得ない条件」が揃ってきていると考えられるわけです。

最近の有名YoutuberのTV・ラジオ起用も同じような理由だと考えられます。彼らが持っているファン層をこちらにも連れてきたいという思惑があるのではないでしょうか?


既に企業は、様々な面でVtuberとの関わりを持っている

最初に書いたプロモーション以外でも企業のVtuberへの支援は行われています。代表的なものは、渋谷ハルさんが主催しているVtuber最協決定戦でしょう。こちらのイベントでは、株式会社Fennelという企業が運営協力を行っています。

実際にこちらのイベントは、Vtuberファンのみならず、e-スポーツファンをも巻き込み、世界トップクラスの視聴数を稼いでいます。

協力企業側としては、運営に協力するだけで、それだけの視聴者に自社を知ってもらえる可能性があるわけです。これも1つのプロモーション活動といえます。

他にも、ファンスファーのアンバサダーへのVtuber起用も同じような流れではないでしょうか。

Vtuberがアンバサダーに就任することで、そのファン層はそのサービスを知ったり、利用する機会が増します。これは、アンバサダーを依頼した企業が最も望む結果です。

このように、Vtuberと企業とのコラボレーションはプロモーション以外にも様々な所で多数起きているわけです。


では、発注側はどんなVtuberに依頼したいと思うのか?

では、実際に発注側としては、どんなVtuberに依頼をしたいと思うのでしょうか。一番は、「目的にあったVtuber」ということになるでしょう。では、そんなVtuberをどうやって企業は見つけていくのでしょうか?

もちろん、1人ひとり見ていくほど暇な企業は無いでしょう。恐らくですが、次の点を重視してキャスティングしていると思います。

・発信力のあるVtuber
・個性がマッチするVtuber
・誠実なVtuber

この3点を重視しているのではないでしょうか?

発信力については、イメージが湧きやすいと思います。そのVtuberとコラボを行うことで、企業側もメリットを受けたいわけです。そのように考えると、「最低限の影響力」を持っている必要は求められると考えられます。

いわゆる、チャンネル登録数がひとつの基準になるのではないでしょうか。

また、動画の再生数や高評価、twitterの使い方など様々な要素を発注側は見ていると思われます。

極端な話、チャンネル登録10,000人で平均再生回数100回の人よりも、チャンネル登録数1,000人で、平均再生回数500回の人の方が、発信力は強いと考えられるわけですから。

次に、「個性」です。こちらは、「活動内容」が中心になると考えられます。

最近では、学術系Vと言われている人たちが代表格に挙げられるのではないでしょうか。学術系Vと言われる人たちは、各々の知識・経験を活かしながら、それぞれの得意分野をYoutube内で公開しています。例えば、若い世代に自分たちの研究をもっと知ってもらいたい!という研究者や学者がいれば、辿り着くのは、学術系Vとなるのではないでしょうか?

これは、ゲームも同じだと思います。例えば、恋愛ゲームのプレイ実況は「声が良いVtuber」に、新作FPSのゲームは「FPSを主軸にプレイしているVtuberに」、はちゃめちゃなゲームは「リアクションが得意なVtuber」にといった具合です。

同じく、クリエイター系もそうですよね。絵が得意、作曲が得意。これまで表に出ずらかった人たちにもYoutubeというプラットフォームを通して、スポットが当たり始めているようにも感じます。作品を発表することで、そこに魅力を感じた企業がアプローチをする。

ある意味、作品展の様相も示しているのではないでしょうか。

最後に、誠実なVtuberです。これは、企業はもとよりリスナーに対しても誠実な人を選ぶということです。

例えば、企業案件であることを告げずに「面白い!・おすすめ」などと配信を行えば、ステルスマーケティングという違法行為に該当してしまう可能性があります。そうなれば、企業側もダメージを受けてしまうわけです。

ステマは極端な例ですが、企業側としてもリスクを負いたくないわけなので、「誠実」というのは、非常に大切なポイントとなるわけです。誰に対しても誠実な対応を取る。ある意味、社会では当たり前のことです。

このように、発注側としては、発信力のみでVtuberを見ているわけではないと言えるのではないでしょうか。もちろん、発信力があることに越したことはありません。しかし、それと同等に、「自社のサービス・商品を誰とコラボすれば、最大限の効果が得られるのか?」こちらの方を企業(発注側)は考えているのではないでしょうか?


界隈外にまで「目」を向けられるか?

ここまで読んでいただくと、界隈外の企業はVtuberという存在に注目をしているということが何となく伝わってきたのではないでしょうか。

しかし、今の現状は「Vtuber側は受け身」であると言わざるを得ません。つまり、外からの依頼・相談を待っている状態が殆どなわけです。この状態では、やはり企業勢(にじさんじ、ホロライブなど)が多くの企業とコラボをしていく流れは変わらないと思われます。

ここで、大事になるのが、「Vtuber側から外にアプローチできるか?」という点です。

例えば、配信するコンテンツをVtuber視聴者層だけではなく、その外にいる視聴者層に届けられるかどうか。より多くの人にリーチするようなコンテンツを磨きあげることで、「この人と一緒にやりたい!!」と思わせられるかどうか。

今後更に発展していくVtuberはここに目線を向けられるVtuberなのではないでしょうか?

例えば、Vtuberはよく知らないけど、○○さんは知っているという構図ですね。こうなると、Vtuberという枠組みを飛び越えた存在になっているわけです。FPS界隈でいうと、渋谷ハルさんはまさにそういった存在になっているのではないでしょうか。

最近では、ここに目線を持っていっているVtuberが以前よりも見られるようになってきている気がします。(僕がそういう人たちばかりを見ているからかもしれませんが・・・)

めちゃくちゃ簡単に言いましたけど、これってもの凄く難しいことです。具体的にどうやったら良いかというのを説明するのは難しいし、今までの活動以上に労力がかかるんだろうと思います。そして、ガチ勢・エンジョイ勢でも考え方は異なると思います。

しかし、今後のVtuber業界において、企業勢、個人勢に続く、第3の勢力になっていく人たちは、この人たちだと思います。

そして、この人たちの特徴としては、Vtuberとしての目標が明確になっているということも挙げられます。

Vtuberとして何を実現したいのか、そのために何を行うと良いのか。試行錯誤、PDCAの回し方、行動力が一線を画している人たちなのだと思います。だからこそ、端から見ていると、パワーに溢れているように見えるのだと思います。


活動方針を決めるのは自分。しかし、外界はVtuberという存在に注目している

最終的に活動方針を決めるのは、Vtuber本人です。企業案件に興味はないし、自分が楽しければ良いという考え方も正しいと思います。

なぜなら、Vtuberはリスナーからお金を強制的に取っているわけではなく、Youtubeも無料のプラットフォームなわけですから。

スパチャやメンバーシップはリスナーの「意志」で行っているので、条件には該当しません。リスナーには無料で楽しめる環境が提供されているわけです。

つまり、Vtuber自身がやりたいようにやる「権利」を持っているわけです。だから、自由にやりたいことをやれば問題無いと思います。

一方で、外界では「Youtubeという無視できないプラットフォームで活躍を続けているVtuber」という存在は、もはや無視できない存在になってきています。

むしろ、「なった」と言えるのかもしれません。ある意味、全てのVtuberにチャンスは転がっている状況だと考えられます。

自分の発信力と個性を磨き、誠実であり続ければ、思いも寄らぬチャンスが舞い込んでくる可能性はゼロではないと思います。

Vtuberは飽和状態と言われていますが、まだまだ、Vtuberの可能性はここからである。

僕は、そう思うわけです。


今後もこのような感想や紹介、たまに分析・考察記事を書いていきますので、宜しかったらnoteやtwitterのフォローをお願いします!フォローしてくれるとモチベーションが上がります!!

おすすめ記事はこちら

画像1


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?