【🍏のオフ考察】《ATLANTIC編》

今季も残りはファイナルを残すのみ！
そしてそのあとはNBAドラフトからのオフシーズン！
今季も各チームのオフシーズンを考えてみようと思います。

０．今回の考察形式

昨オフはつらつらと文章多めでしたが、今回はテーマを決めて簡潔に考えようと思います。

１．チームとしての補強テーマ
２．FA補強について
３．トレード補強について
４．ドラフト補強
と当たり前の話だけど、この小テーマに分けて考えてみようと思います。

全体の中で何チームかで課題になるのがラグジュアリータックスの2ndエプロンの件。CBAが改定された事でここは罰則が多いのでよほど安定した状況で無い限り、避ける方向性で考察する。

1．ボストン・セルティックス

1-1．補強テーマ「現状戦力の基本維持と、タックス2ndエプロン回避」

割と簡単に以下の通り
・基本的には今のロスターを維持
・ただし2ndエプロンについてはチームとして厚みを残す上では考える余地があるかも。

1-2.FA補強「原則ミニマム」

さすがに大物FAを獲れる状況ではないし、獲る必要性も感じない。ただセカンドユニット強化に関してバランスを獲るならミニマム獲得に縛られる。
セカンドユニットも弱くはないが、インサイドの弱体化は考えられる為、ここはテイルマンやコーネットと再度ミニマム契約出来るかといったところか。

1-3.トレード補強「万に一つのKP放出」

先に書いたように2ndエプロンに達している為、トレードにも制限があり、今の布陣を維持すれば、周りを固めるのは難しい。
Jzや延長契約をしたばかりのホリデー放出は考えにくく、ホワイトも役割の重要性から出せないだろう。
そうなるとKPの放出(付属してホーフォードもあるか)が2ndエプロン回避には必須。(戦力維持には出せないだろうが)
戦力を極力維持なら、TORのポートルを取りにいくか、今季優勝出来なかったら、一時的な戦力ダウン覚悟でどこか2024年上位の指名権を持っている所とのトレードで1巡目を取ってビッグマンを取るかといった話になる。
まずないだろうが全く無いとは言い切れない話か。

1-4．ドラフト補強

前項の話にもつながるけど、サラリーダンプをしない限り1巡目はトレードダウンして2巡目に切り替える可能性は高い。
KPとのトレードである程度のサラリーダンプが見込めるなら、トレードアップもあるだろうけど、今のメンツを維持するなら30位ですらサラリーはまずまず上乗せになるので、2巡目に落とす方がいい。特に今年のドラフトはそんなに順位が意味をなさないくらい読めないので2巡目にする意味はある。
昨年のウォルシュのように2年がかりで育てられれば上等かな。

２．ブルックリン・ネッツ

2-1．補強テーマ「中核作りか完全再建か」

シモンズの負傷もあって、はっきりしないシーズンになった今季。
来季に向けて大物を取って中核づくりか、今いる若手を育てるかになるのだろうが、ここをはっきりさせないと次に進みにくいと思う。

2-2．FA補強「基本手を出さない」

正直今季手を出しても直近優勝するにはもう少し時間はかかる。
優勝に直結しそうな大物がいない為(PO破棄からのポールジョージさえ違うと思う。)
ニック・クラクストンの再契約がメインだろうが、ここにしても悩ましい。とは言え彼と再契約し、今季終盤能力に希望の見えたノア・クラウニーと組ませれば、今後のインサイドの軸は見えて来る。

2-3．トレード「DFSは積極的に放出すべき」

簡単に言えば指名権や若手を出来る限り集めたいし、大物獲るにもわかりやすく相性問題などで伸び悩んでいる選手に限った方がいい。ノア・クラウニーのPTを延ばす為にもDFSをコンテンダーに出して指名権なり若手などと替えて行く方が得策。
大幅に今季株を落としたキャメロン・ジョンソンも出せればいいのだが、如何せん契約が大きすぎる。
逆にミカル・ブリッジスはもの凄くいいアセットになるだろうが、出すべきか出さざるべきか難しい状況。
例えばINDのようにセカンドユニットが厚いチームから若手と指名権取れるなら出すのもありかも知れない。
もう一つありかもと思うのはMINが2ndエプロン回避の為にKATを出すのなら、受けてミカルを出すのならありかも知れない。年齢的なタイムラインは変わらないものの、インサイドにビッグスターを置ける事そのものは悪くないかと思う。
キャムというスコアラーがいる事もあって、ノア絡めてブレイクすればサプライズチームになる可能性は出て来る。

2-4．ドラフト補強

今年は指名権がない為、トレード過程で指名権が取れたらといった感じ。

３．ニューヨーク・ニックス

3-1．補強テーマ「ビッグマン獲得」

基本的にチェンゾとハートがその活躍に見合わないお手頃契約（2人合わせて30Mはやばすぎる）なので、主力もほぼ残せて案外と問題は少ないのだが、契約上ハーテンシュタインを残すのが難しくなる。もし残すならアヌノビーのPO破棄からの新契約を諦めるか、ランドルを放出してサラリーダンプをする必要が出て来る。
前者は論外、後者も極力避けたいだろうと思うので、ハーテンシュタインの再契約は見送るだろう。
ミッチェル・ロビンソンがいる為、彼が健康体なら問題ないが、バックアッパーには不安が残る為、控えビッグマンは欲しい所。

3-2．FA補強「アヌノビーのPO破棄対策」

陣容は厚い為、前述のビッグマンに安めのFAを取ることを除けばアヌノビーのPO破棄対策一本と言える。
ここをどのくらいの契約に抑えられるかで、2ndエプロンに一気に近づくのでどう考えるか。（まあ普通に抑えないだろうけど）

3-3．トレード「ランドルは出すか否か」

細かい所を除けば、あまり動かすべきでないと思っているけど、ビッグマンが薄くなることと、アヌノビー獲得でPFがまずまず厚くなった事でランドルで控えクラスを厚く出来るトレード出来ればってのはある程度あるかも。
あくまで一般論でシボドー向きの考えではないだろうが。

3-4．ドラフト補強

1巡目を二つ・2巡目を1つ持っていて、ここで厚みを作りに行くのも手かも知れない。
もしイーディーが1巡目24位まで落ちてくれば獲るべきだと思うし、モックとのにらめっこしてると、ここら辺でビッグマンが切れるのでトレードダウンやアップで狙うのも1つかも。
もう一つはコンボガードがいい具合に残る順位なので、2巡目38位も含め、各ポジションをバランスよく厚くするのが近い未来に向けていい投資となるかも。

４．フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

4-1．補強テーマ「全部」

一時的にオフでチームがスカスカになってしまうので、エンビードのスターター以外はどこも補強ポイントになる。

4-2．FA補強「とにかくマキシーの再契約と各ポジション獲る」

まずはマキシーとの再契約から。
あとはPO破棄が予想されるポール・ジョージなど第三の男になれる選手の獲得はしたい所。
現有戦力でもメルトン・バトゥムなど、半数はなんとか再契約にこぎつけたい選手がいる。
あと他のFAではゲイリー・トレントみたいな若い選手は獲りたい所。何せ全く来季の布陣が読めない状況。

4-3．トレード補強

基本的に人でのトレードが出来ない為、指名権などとの交換でサラリーダンプを手伝う感じになる。
意外と指名権は持っているものの、垂れ流し出来るほどではないので、2ndエプロンチームや1stエプロン回避から2巡目セットや金銭トレードで脇役少し取れたらくらいになるか。

4.4.ドラフト補強

1巡目16位と2巡目44位を持っているので、Freshmanより、SophomoreやJuniorのある程度経験値が高まってる選手を獲るのがいいか。出来ればFAでも層の薄いフォワード陣を厚くしたい所か。

５．トロント・ラプターズ

5-1．補強テーマ「ビッグウイング厚くしたい」

アヌノビー絡みのトレードでバレット・クイックリーを獲得し、クイックリーは今オフFAだけど、まず再契約するだろうし1番から3番は非常に厚くなった。
ところが4番は純粋な選手は非常に薄め、ここは今のメンバーのタイムラインに合う形でレギュラークラスが一人欲しい所。

5-2.FA補強「むやみに手を出さない」

PI・PO圏内に入る為のロールプレイヤーの補強をするためには獲得の必要もあるだろうが、そこまで手を伸ばす必要はないと思う。
自チームからで言えば、ビッグウイング確保用にはジョーダン・ウォラ、サイン＆トレード用にはG・トレントJrあたりとの契約は結ぶのはいいかもしれない。

5-3．トレード補強

契約が残ってるメンバーについてはあまり出す意味はないかと思うが、契約最終年のブルース・ブラウンは現契約の高サラリーで需要があればトレードに出すのもありかも知れない。

5-4．ドラフト補強

19位と31位を持っているのでここで層が薄いビッグマンとハンドラー候補を獲得したい所。
予想されるラインを考えるなら19位でビッグマン、31位でハンドラーを出来る選手が欲しい所か。
前者は人材が豊富なので一番合いそうな選手を、後者ではAjay Mitchellのようにコンボでハンドラーを出来る選手でもいいかも。
また今回意図的に2巡目にトレードダウンを狙うチームもあると思うので、そことのトレードでより上の順位の選手を取ってもいいかも知れない。