【エッセイ】行動指針

中学の職場体験で教えてもらった言葉を定期的に思い出す。

「徳を積む」

デイサービスの利用者さんに教えてもらい、自分が行き詰まったとき思い出すと、今この行動をしている理由は何だ?と考える。

私は作家になりたい。

どうして? 

ある小説を読んで心を動かされたから、文字だけなのに風景がアニメーションのようにイメージできてしまったから。

その感覚を私の作品で感じてほしい、私がいろんな苦しいを経験したときに乗り越えられたのは、お気に入りの小説があったから、だから私が作った物語で踏ん張れる力をもらってほしいと思うから。

高校までの教師にはおかしいと言われたけど、私は『人の心に寄り添える作品』を作りたい。その気持ちは変わらない。大人たちに理解されようとも思わない。


自分のためではなく、誰かのために作品を書きたい。

それが私なりの徳の積み方だとしたら、悩んで立ち止まるのはそういうものを書くための修行。

過去に泣きながら試験勉強をしてまで単位を取ったのも、自律神経失調症のせいで朝動けない日は欠席扱いになってもいいから午後だけでも学校に行ったことも。

いまこうして、辛い記憶を思い出し、文字を綴りながら涙を流すことも全部

いつか誰かの役に立てると信じている。

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