成長期のスネの内側の痛み!それってホントにシンスプリント?サッカーの競技特性を考えて ~前編~
Writer
安江大輔
普段は栃木県の病院で理学療法士として整形外科・スポーツを中心に、現場のコーチとドクターと連携を取りながら、競技復帰を目指しリハビリを行っています。外部活動として高校サッカー部のトレーナーをしております。また、個人として「かけっこ教室」・「フィジカルトレーニング」指導を行っております。医療と現場を繋げられるような、現場で役立つメディカルの情報を主に発信できればと思います。よろしくお願いします。
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皆様、こんにちは!!
コロナウィルスの影響が少しずつ緩和し、地域によっては学校や練習が始まっている所もあります。
高校年代は冬の高校サッカー選手権大会に向けて一部の地域では練習が再開されたと報道がありました。
練習再開後は急激な負荷の増加によるケガが予測されるため、細心の注意を図って計画的にいきたいところです。
本日は成長期のスネの内側の痛みシンスプリントについて書いてきます!!
サッカーコーチなら一度は、スネの内側に痛みを訴える選手に会ったことがあるのではないでしょうか?
私も病院や高校サッカーの現場で、スネの内側に痛みを訴える選手によく会います。
それではいきましょう!!
シンスプリントについて
シンスプリントとはコンクリートなどの硬い路面でのランニングや足関節底屈筋(足首を下に動かす筋)の過負荷によって誘発される下腿内側の違和感や痛みです。
コンパートメント症候群(下腿部の循環障害)とスネの疲労骨折(疾走型)を除いたものであると定義されています。
陸上やサッカーに多く好発年齢は成長期、特に15~17歳に多いと報告されています。また、競技環境が変わる新入部員で発生率が高いことが分かっています。
これから部活が再開し新入部員が入ってきます。
選手もコーチも練習ができなかった分を取り戻そうと負荷量が増えることが予測されます。
新入部員の身体の状態には特に注意して観察しましょう!!
早速、ここで重要事項です!!
シンスプリントとスネの疲労骨折は同じ場所の痛みを訴えることが多いです。シンスプリントと思っていたら実は疲労骨折だったという選手にも良く出会います。
そのため、スネの内側に痛みを訴えていたら疲労骨折との鑑別が重要になってきます。
⚽現場での確認事項⚽
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