Shopify未経験チームが、約1ヶ月でベトナム人向けECサイトを作ってみた
Shopifyを触ったことがない、僕とベトナム人部下の二人三脚でベトナム人向けECサイトを立ち上げました。
4月5日に新規事業としての許可をもらい、本日5月13日に第1号のテストユーザー(社外の人)が無事決済まで完了することができました。
この経験を文字として残しておきたいので、noteを書くことにしました。
今回は僕たちのスペックとサイト立ち上げの初動について書いていこうと思います。
僕らのスペック
僕は2年ほどプログラミングを独学で勉強していますが、Shopifyを使った経験はありません。
また、他の事業でも責任者をしているので、ECサイト制作に100%の時間を割くことはできません。
この1ヶ月で僕の業務時間の20%くらいしかECサイト制作に費やせなかったと思います。
Shopifyの知識がほとんどない状態だったので、4月5日にGOサインをもらってから、3日間でShopifyの解説書を2冊読み、概要を頭に叩き込みました。
ベトナム人の部下はプログラミング未経験、もちろんShopifyも未経験です。
以下、Vさんとします。
Vさんは約1年間うちの会社でアルバイトをして、今年の4月に正社員になったばかり。
そんなVさんに社内で誰も経験のないShpifyを使ったECサイト作成と運営を任せることなったのはいろんな事情があるのです…
しかし、Vさんは膨大なミッションを恐るべきスピードとクオリティで遂行してくれたので、なんとか予定通りにテストをスタートできました。
※実際のスケジュールでは5月15日にテスト開始を予定してたので、2日早くテストを開始することができました。
立ち上げの初動
2名だけのチームで、僕は他業務もあるという状態なので、全てのタスクを効率的に素早く遂行していく必要があります。
初動としては「サイトを70%程度完成させること」「決済代行への申請をすること」の2つを優先しました。
この2つを優先した理由は、決済代行の申請から利用までにある程度の期間がかかりそうだったからです。
サイトがある程度完成していないと、決済代行の審査ができないので、まずはサイトを70%程度完成させる必要がありました。
サイトを70%完成させる
僕が読んだShopify解説書のうち1冊をVさんに渡し、Vさんがその本を読みながら、本の内容通りにサイトを制作していくという方針を取りました。
僕は本だけではわからない点をネットで調べて理解してからVさんに落とし込んだり、Shopifyの基本設定だけでは対応できない追加機能を把握することに努めました。
Shopifyは想像以上に使いやすく、70%の完成を目指す段階までは、ほとんどVさん1人で進めることができました。
結構な量の翻訳作業もあったのですが、Shopifyの翻訳は非常に簡単で、2日程度で完了しました。(Vさんがめちゃくちゃ頑張ってくれました。)
テーマの選定についてはVさんに全テーマをチェックしてもらい、候補を3つに絞ってから2人で相談して「Canopy」を使うことにしました。
また、サイトの70%完成の目安として、30商品程度を登録することを目標にしました。
いくつかの仕入業者に登録申請し、許可が降りた業者から候補の商品を選び、サイトに追加していきました。
※商品価格はオープンまでに設定できればいいので、この段階では重視しませんでした。
決済代行への申請をする
決済代行については「KOMOJU」を利用することにしました。
決済代行を選ぶ上で重視したのは以下の3つのポイントです。
・コンビニ決済が使えること
・PayPayが使えること
・トランザクション手数料がかからないこと
もともと別商材をベトナム人向けに売る事業をしていたので、コンビニ決済がベトナム人に受け入れられていることはわかっていました。
また、PayPayを利用している方が多いこともわかっていました。
もし、PayPayを持っていなくても、外国人はほとんどの方がゆうちょ銀行をもっているので、PayPayに誘導できると予想しました。
コンビニ決済にはお客様側に別途追加料金が発生してしまうので、サイトの運営段階ではPayPayがメイン決済方法になると予想していますし、そこに誘導する予定です。
また、他の決済代行ではトランザクション費用という決済時に一律に費用が発生することも業者もあり、商品単価が低いうちのサイトではトランザクション費用の割合が大きくなってしまうことを懸念しました。
KOMOJUはコンビニ決済・PayPayが利用できますし、導入費用・トランザクション費用がなく、決済金額に対して数%のコストが発生するという料金体系でしたので、KOMOJUを利用することにしました。
ちなみに、日本で暮らす外国人はクレジットカードを持っていないことが多く、Shopifyペイメントのクレカ決済は利用が期待できませんが、現状は一応利用可能にしています。
また、当初は重視していなかった、銀行振込が非常に便利ということがわかり、PayPayだけでなく銀行振込もメインの決済手段になりそうだと感じました。
代引きはShopifyの機能的に使いづらいことと、発送前に入金を確認できないことを理由に利用しないことにしました。
※発送前に支払いをしないことでいたずらに住所を入力して注文する悪質な客が出てくる可能性を心配しました。
初動で優先した「サイトを70%程度完成させること」「決済代行への申請をすること」の2つについては約10日程度で完了しました。
コンビニ決済は申請から約2日で許可が降り、銀行振込も1週間程度で許可が降りたので、すぐにテストしました。
PayPayは少し時間がかかりそうで、今も結果待ちの状態です。
決済代行は別の事業で他企業を利用していたのですがKOMOJUのサポートのスピードと丁寧さには非常に感動しました。
1点だけ残念なのはコンビニ決済でセブンイレブンが利用できないことです。
ほかのコンビニと比べて審査が厳しく、おそらく日本語のサイトでないと審査を通過できなさそうです。
※他商材の決済代行でも同様なので、驚きはなかったですが…
こんな感じで、僕とベトナム人部下のShopify未経験チームが10日程度でサイトを70%程度完成させました。
タスクは多かったですが、Shopifyが想像以上に使いやすく、かなりの労力と時間を節約できたかと思います。
2つのタスクを優先させたとはいえ、競合他社の調査や仕入商品の選定など並行で進めているタスクもたくさんあったので、サイト制作にかかる労力と時間を節約できたことは2名のチームにとっては非常にありがたかったです。
次回以降、初動の後の動きや導入した追加機能について書いていこうと思います。
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