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予定ゼロ運動

先日、久々に姉の家に行って、家族や甥っ子と遊んでいたら、帰り道にはどっと疲れてしまい、「もう家族とも会えないくらい遠くに行ってしまいたい...」と思っている自分がいました。

仕事より疲れる人間関係

家族のことはとっても好きですよ。
でも、なにも目的がないのに、ただ時間を共にするということが、私にとっては苦痛なんですね〜

だけど、ふと思ったんです。
そういえばこんなふうに、「苦痛だ」と思うこと自体、久しぶりであると。

以前までは、今回のように誰かと時間をともにして、ものすごく疲れていました。
といいますか、そんな時間が人生の半数を占めていたので、それ自体苦痛だとも思っていなかったと思います。

それが人生だったのですから無理もないです。
「人との関わりが疲れる」ではなく、「人生は疲れる」と、疲れることを諦めていたんです。

久々に疲れるなあと思ったので、ありがたいことだと思いました。

最近ストレスがあんまり貯まることなく、一人の時間を過ごせているということが、ありがたいと、そう思ったんですね。



▶30分後すら読めない


いつからそんなふうに一人の時間を過ごすようになったのかは、あんまりはっきり覚えていませんけれど、

とにかく最近はあんまり人と会う予定をスケジュールに入れたりしないんですね。


最近実践してみて分かったことは、30分先ですら自分がどうしたいと思っているのか、私はわからないということです。

先日も…
仕事終わったら、そのまま家に帰ろうと、
朝までは、いや、昼まで、いや、仕事終わりもそう思っていたんですけれど、

帰りの電車の中で、
「ちょっとこのまま帰るのは違う」って体が言っている!と思って、急遽予定を変更⇄

どうやら私は、その瞬間に心の底から動きたいように動いた方が、色々なことがうまくいくみたいなんですよね。

あたりまえなんですけれどね。
やっぱりやりたいときにやりたいことをやるのが一番いいんですね。

多分これって私だけじゃないと思うんですね。

だから最近は30分後の予定すら立てません。

立てる予定もあります。
たとえば習い事やイベントの予定ですね。

でも、そのどちらもが、始まる直前までキャンセルできるものに限ります。

最近は習い事なども、始まる直前まで、キャンセルができたり、日にちを変えられる仕組みが出来ていて、これがとってもありがたいんですね。

そして、一対一ではないので、私がキャンセルしたところで大して影響がないんです。
だから、私も苦しくならずにキャンセルできます。

▶︎自分のために時間を使う


一回やってみると、割とできるようになってくるのが嘘つきです。

嘘っていうと、なんか良くないことのように思うかもしれませんけれど、他人に迷惑をかけないことなら構わないと思うんですね。

まずやったこととしては、「休みの日」=「空いている日」という概念を捨てたことです。

週に2日しかない「休みの日」は予定をいれることができる「空いている日」ではなく、自分の体を休めたり、自分がやりたいことをするための「予定を入れない日」なので、「空いていない日」だと決めたことです(笑)

これで予定ゼロ運動は完璧です。

「空いてる?」と聞かれて(うわあ…空いているけれど遊びたくないなあ…)なんて考えることが必要ないわけです。空いていないのですから。


▶︎傷つけずに断る

そうはいっても、「じゃあ、いつ空いてるの」と誘われたらどうするのかということなんですけれど。

「先の予定を入れるのが苦手なんです」とか
「仕事が不定期なため、先の予定を入れるとご迷惑をおかけしてしまいますから…」といって断ると、
あんまり相手を傷つけずに(むしろ大切にしているようにも思いませんか?)
断ることができるのでかなりいいです。

▶︎人を大切にするとはどういうことか

私自身が最近とても気をつけていることは、人を大切にするということです。

前項までで、「嘘をつく」だとか「誘いを断る」だとか言っておいて、「人を大切にする」だなんて、正反対のことを言っているようですが、

こういったことが、私にとっての「人を大切にする方法」なんです。
一般的に、常識人と違くても、私にとってはそうなんです。

前までは勘違いしていましたね。

自分が我慢したり、自分の時間を大切にすることなく、あんまり深く考えずに他人と時間を共有していたんですけれど、それが結局自分のストレスになったりとか、自分が他人をよく思っているのだと勘違いさせるんですね。

時間を使うというのは人生を削っているということですから、時間をともに過ごすということは、好意があると言っているのと同様なわけなんですけれど、それを私は全く理解していなかったんだと思います。

だから、自分の人生の時間を誰とどう使うかということをちゃんとかんがえないことは、自分と時間をともに過ごす人のことを大切にしていないということなんですね。

そして、必ずといっていいほど、時間を費やして好意を持っているのだと勘違いさせた人は、もっと大きな期待をするものですから、失望させるわけです。

人間生きていたら、自分が好意を寄せることができない人もいますよね。
そういった人とうまく付き合っていく方法としては、
「あなたとはこの距離感を望んでいます」ということを自分がはっきりと明示することなんですね。

▶約束を守らない

元「日本一のニート」と言われるphaさんの著書『しないことリスト』は、こういった生きていくうえでのストレスを減らすには最適な一冊です。

特にわたしは、LIST-23の『予定を守らない』という章がとても好きなんですね。

予定というのは守らないほうが楽しい。

(中略)

人間は思いつきやアドリブで予定を変更するときにすごく楽しさを感じる、
ということなんだと思う。
予定を守るだけならコンピューターでもできる。予定を覆すことこそ人生が生きている楽しさだ。

(中略)

人付き合いの面でも、まわりの人たちに「予定をあまり守らない人」と思われてたほうがラクだ。

『しないことリスト』LIST-23の『予定を守らない』より

一般的に、ドタキャンするっていうのはあんまり良く思われませんけれど、苦しくなるくらいならしてもいいというのが私の見解です。

苦しいと思いながら行ったところで、自分にとっても相手にとっても良い時間が作れないでしょうからね。

相手のためとか信頼とかそういった言葉で、「してはいけない」「するべき」ことを作りすぎていませんかね?

日本人は相手に大してとても律儀というかおもてなし、失礼のないように、相手には迷惑をかけない
という考えが染み付いていますよね。

たしかにそういった姿勢はステキなんですけれど、それが行き過ぎて自分自身のクビを締めているようにも思うんですね。

だからもっとみんなで適当人間になったら良いんですけれどね…

予定を破るときには一応それっぽい口実を作るのが相手に対する最低限の気遣いではある。
「体調が悪くなったので…」とか「ちょっと疲れてしまったので…」というのは基本技だ。
「疲れやすい」とか「体が弱い人」というイメージを普段から付けておくと予定を断りやすい。

『しないことリスト』LIST-23の『予定を守らない』より

できるだけドタキャンはしないほうがいい。

それでも、行きたくなくなったら、するというのが私のストレスを貯めないコツです。

phaさんも述べていますが、
そのために日頃から「体が弱い」と思ってもらっておくのがいいなあとおもうんですね〜。


人と時間を過ごすことにストレスを感じている方はぜひ、
予定ゼロ運動、そして予定を守らない常連、ドタキャン技。
やってみてください。

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