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断捨離。2023


pisupaです。

急に2023年を振り返ってみたくなりました。
それほどに今年は、物理的にも精神的にも変化が大きかったのです。



2023年はどんな年だった?
そう心に問いかけると、シンプルに一言、出てきた


「手放し」


本当に、今年は色々なものを手放しました。
手放すために傷ついたこともあったけど
手放すことで、得たもの、気づけたものもありました。


手放したモノ・コト

・7年愛用した一眼レフカメラ

成人のお祝いに、両親に買ってもらった大切なカメラでした。
「映え」という言葉が流行し始めた頃に、私は人ではなく
空、緑を撮りたくて、深い青みを写し出すPENTAXを選んだ。

三陸のリアス海岸の石。
断層が模様のようになっていて、かつて岸の一部だった歴史を感じる



21歳の頃、移住して生活した港町。無加工です。

大切に大切に使っていたけれど、精密な部品の故障がきっかけで、光が映し出されなくなった。修理の選択肢もあったが、感謝して手放していいかもなと思えた。元気な部品もあるので専門の質屋さんに託した。

これが今年の春の出来事、手放しを始めようと決めた時です。



・衣類

元々、多かったわけではないが、私は物を捨てられない質だ。
だから着るとしても1年に1回のような衣服がいくつもあって、それも少し気になっていた。
そこで決めたマイルール。

「タンス・クローゼットに入らない量は、持たない」

シンプルいずベスト!
メルカリで売ったり、トレファクで売ったり、あとは雑巾にして
ふわふわの生地のものは、愛猫のよくいるスポットに敷いたり。

服の処分って思い切りが必要だったりする。
服を捨て始めたら、雑貨や昔から残していたモノの手放しが加速!

私に足りなかったのは潔さだったのかもな。


・中高、大学時代の資料やノート

中高時代の赤点を取った数学の解答用紙とか何(笑)、古文の読解ノートはアートなのかという程、丁寧で綺麗な色使いで記録されていたから残しておいたのか?
数十冊もあったそれらも、2〜3冊以外は手放した。

大学のレジュメは、データ化してもよかったけど面倒なのでこれもパッと!
専攻だった経済学の有益なレジュメとゼミの資料を少し残した。好きだった西洋美術論の資料も、全て1冊の厚いファイルにまとめた。


知識は財産だ。
知ることに価値があり、事実を知るための素材には学費が必要だった。
でも、これからも必要とするものだけ、残した。処分するのに戸惑いながらも、なんとかやりました。


・友人

物理的と言うのも憚れる。2023年の手放しは、苦しい決断を2回した。
1度目は、15年以上の付き合いになる旧友。
2度目は、妹のように想っていた7年の付き合いになる後輩。

喧嘩別れではなく、私が徐々に距離を置いたのです。

私が真に「友人」と呼べる、数少ないうちの2人だった。共に楽しみも苦しみも共有しあった思い出も深く、友人たちのおかげで今の私がある。ありがとうの想いが強い友人たちだ。

だから、私も成長したい。
成長するには、目標とする人との出会いを大切にしたかった

友人を足枷のように表現するのは失礼がすぎるし、私が未熟であることも承知している。友情関係を、ビジネスのように損得で判断することには意味がない。

でも、一眼レフカメラ・洋服・学生時代のノートたち。それらを物理的に手放すことをこの1年間やってきて、人間関係の整理をすることは私には重要だと気づいたのです。
ごめんね!ありがとう!
この気持ちで、そっと連絡を減らし、距離を置きました。


・インスタグラムのチェック

息するかのように、起床時・昼休憩・夜は特にチェックしていました。
指が勝手にアプリを起動していることもあって、暇な時でもおすすめの投稿が流れてきたりしていて、無限に見れてしまう。

本当はヨガをもっとゆっくりやれたらいいんだけどな。夜走りに行っても良かったんだけどなー

そんな小さな未練を持ってしまっていたから、
物の断捨離をするなら、スマホの中も断捨離しようと思い立ち、アプリをアンインストール…はやっぱりしたくないから、画面から非表示にしました。

今は、ダウンロード済みのアプリを検索する画面から探して見れるようになっているので、この手間を作ることで、現在では1日に1度見るか見ないかくらいに。
スマホを触る時間も極端に減って、現実を生きることができていて、それだけでもストレスフリー。


手放したことで、変化したこと

・フィルムカメラに移行

カメラはやっぱり使いたくて、うずうずした。
そんな中、家の断捨離をしていると、平成初期に父が使用していたらしいフィルムカメラを発掘した。

手放し生活をしなければ発掘もできなかった!
これは使うしかない


愛猫のピンクな鼻まで、鮮やか


・長持ちする優しい服

安い服には、訳がある。
大学時代、労働経済学の講義で教授がそう教えてくれたのを思い出した。

工場で、昼夜問わず生産作業をする女性達。自分と子どものために働くも、賃金は安く、生活水準が上がらず苦しんでいる。
その服を売っている国が、日本だった。

その話をいつも思い出しながらも、可愛くて安ければ買いたくなる衝動で買っていたが、服を捨てマイルールを決めたことで、買う時の基準も定まった。

「生産国を見て、価格を見て、持続性を感じたら買う」

たったそれだけだけど、最近は気持ちの良い買い方ができているなと思います。


・部屋に余白が生まれた

ノートや資料を減らしたら、雑貨用の大きな引き出しが不要に思えてきて、家具たちをリサイクルショップに送った。

常に作業テーブルには、パソコンやまだ読めていない本を積んだりしていて、やっと部屋のものたちに住所がなかったことに気づく。
新たに収納箱を作り、引き出しの中を整理した。

そんなこんなで、6畳間が8畳間に見えるほど広々としてしまった。
ミニマリストを目指しているわけでもなかったので、リラックスできる部屋づくりをすることに。

色々検討して、購入したのがソファ。
猫が隣でゴロンしても余裕もってくつろげる。QOLが上がるとはこのことか、、!


・孤独を感じた

これが最も大きな変化。良くも悪くも、です。
友人と距離を置いて半年が経ち、仕事で会う人はいるのに、家族もいるのに、自分の心で想う人は私しかいないような

心にぽっかり穴が空く、とはコレなのだろうか?

自分について考え、未来について考え、現状を感じることが増えて、途端に寂しさに包まれては1人の時間を噛み締めた。
だからこの本には、とても救われた。


この本のおかげで、孤独という概念が変わり、孤独を感じても
私がきちんと「私」を歩む準備ができてきたのだと。
そう捉えるようになった。

物理的な、目に見えるものを手放していくことによって
精神が整ったなと、そう思います。


2023年の私の人生は、明確に「手放しの期間」というテーマだったと思います。

「〇〇だから捨てられない、離れられない」というのは
愛着があるものにしか生じない意志で、素晴らしいもの。

時々、それが執着になって自分の変化を食い止めるものになり得るから
こうやって、メンテナンスする機会を作れてよかったな。

2024年の抱負は、シンプルに「解放」です。
私が私らしさを保つ方法を、いろんな角度から身につけることができた。だから、あとは解放していくだけ!そう思っています。


今月は走り切ると決めているので、残りの毎日も懸命に生きます!



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