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神戸大学経済学部編入合格体験記[前編]

こんにちは。シグマと申します。
タイトルにもある通り、私は神戸大学経済学部の編入試験に合格することが出来ました。今回はその体験をもとに記事を書きました。

具体的には

  • どの時期に

  • 何をどのくらい勉強したのか(勉強内容、勉強時間)

  • どんなことを考えていたのか(心情)

を書いたつもりです。

  • 神戸大学や他大学の経済学部の編入を目指している方

  • 編入するか迷っている、興味のある方

  • 暇つぶしをしたい方

には参考になるのかなあと思います。
長くなりそうなので、前編、後編と2つに分けました。
それではどうぞ。

知っておくと読みやすい情報

筆者:理系大学生(非経済学部)、6月から独学で勉強を始め5か月で合格
志望校:阪大、神戸大(途中から神戸単願に変更)→阪大の方が難しいです
神戸大の入試科目:TOEIC、経済学、経済数学
阪大の入試科目:TOEIC、ミクロ、マクロ経済学、経済史、統計学(※選択制、自分はこれで受けようと思っていた科目になります)
編入を志した理由:こちらの記事に書きました。

合格体験記[前編]

※どんな方にも分かりやすく読めるように敢えて参考書名は出していません。

6月 編入勉強のスタート

編入を志した。だが他の人よりも明らかに遅れたスタートであることは明らかだった。下は左が私の状況、右がネットなどで調べた合格者、ライバルの多数派の状況である。

  • 経済学の学習経験ゼロ⇔経済学部

  • 英語が大の苦手⇔TOEIC800点越え

  • 残り試験まで5ヶ月⇔1年前から勉強している

調べていけば調べていくほどやばいことに気づいたが、なぜか

「俺が本気で勉強したら受かるだろう」という自信があったのである。あほだ。

この時やったことはバイトを辞めたこと経済学を勉強し始めたことの2つである。

前者はまあ当たり前といえば当たり前である。こんなにスタートが遅れているのにバイトをしていて受かるはずがない。塾講師なんて夏休みは夏期講習で時間をめちゃくちゃ取られる。同期の人はみんないい人で悔やまれたが、このような決断をした。

後者は経済学の入門書を使い、本当に基本的な知識をインプットしていった。共通テストで政治経済をつかったものの、何一つ覚えていなかった。とりあえず経済学に頭を慣らしていった。

勉強時間としては毎日5時間以上はやっていたと思う。分からないことなんてたくさんあったが取り敢えず量をこなすことを意識した。毎日追いつかなきゃ追いつかなきゃ…と不安の日々を送っていった。


7月 天国と地獄を味わった月

見出しにもある通り天国と地獄を味わった。とりあえず現状を分析して7月中の2つの目標を立てた。

  • TOEICの勉強に重点を置き、本番で750点を目指すこと

  • 経済学の計算のテキストを1周すること

である。合格者のTOEICの点数が圧倒的に高いことが分かっていたので、毎日単語と文法orリスニングをやると決めた。

また、初級の知識はインプットしたので、計算問題が多く載っている参考書を購入し、どんどんやっていた。この参考書をやっているときに経済学が圧倒的に理解できるようになった。後から振り返ると、受験生活を通して大きく成長したタイミングが3回あるのだが、これが1回目である。問題演習をこなすことで、自分がインプットした知識がアウトプットされ、身についていった。自分は特に計算問題が好きだったため、勉強が全く苦でなく、むしろ快感すら覚えていた(キモイ)。これが天国の方である。

では地獄とは何かというと7月中旬にコロナウイルスに感染した。とてもじゃないが勉強できる状況ではなかった。常に熱は40度近く、解熱剤を飲んでも39度を下回ることは1度もない、これが約1週間続いた。隔離期間とTOEICの受験日はギリギリ重ならなかったが、試験当日のコンディションは最悪。勉強への体力、集中力はかなり落ちていたが、なんとか力を振り絞り頑張った。勘で解いたところが少しでも合っていることを願うほかなかった。

※自分は過去にTOEICを申し込んで受けたことがない、かつ編入を志したのが遅い、せいで願書提出に間に合うTOEICはこの7月しかなかった(願書と同じタイミングでTOEICを提出する)。なので7月が最初で最後のチャンスだったわけだ。これを踏まえた上での状況だと考えれば、地獄だったということを理解していただけるだろうか。

勉強時間は前半は毎日6時間程度、中旬はコロナでほぼ0、下旬は体調を戻しつつ&大学のテスト勉強もあったので経済学に割けたのは毎日4時間程度だったと思う。

8月 勉強に専念した月

8月5日に大学が終わり、勉強に専念できる環境が整った。バイトもしていなかったので、朝から1日勉強しようと思い有料の自習室を1か月契約した(市の図書館はコロナ情勢もあってか2時間交代制となっていたため)。

8月は「神戸大に受かるレベルまで学力を引き上げる」ことを目標とした。9月からはまた大学が始まるし、当時の志望校は阪大と神戸大。この時期に神戸レベルが終わらなかったら、阪大まで間に合わないと思ったからである。

勉強内容としては以下の内容を行った。


  • 中級レベルの経済学の知識をインプットし、演習

  • 編入試験によく出る問題集での演習

  • 経済数学、統計学のインプット

1つ目に関しては新しく参考書を買い、新たに知識をインプットしていった。6月で分からなくて飛ばしたところなどが出てきたが理解できるようになっており、少しだが成長を実感した。

2つ目に関しては編入界隈では有名な方?が売られている問題集をnoteで買った。この問題集をやることで、「どこがどのくらい重要で、どんな問題が出やすいのか」を理解し、その問題をマスターできたと思う。結果として2回目の大きな成長につながった。問題集の名前の言及は避けるが、独学の方にはとてもありがたく、オススメである。大変お世話になりました。

3つめに関しては神戸大で必要な経済数学、阪大で必要な統計学の勉強をスタートした。
経済数学は、もともと理系であったため、数Ⅲや大1でやった既存内容の復習をまずして、その後種本と呼ばれる本を1冊購入し過去問と照らし合わせながら出そうな範囲を学習していった。数学はもともと得意であったため、大きくつまづくところはなかった。その結果、他の受験生よりも短い期間で経済数学を仕上げることが出来たと思う。ここだけが唯一の自分のアドバンテージだった。

統計はこちらも種本と呼ばれている本と演習書を1冊購入し、学習を進めていった。確率変数などは物理でもやったことがあり(統計力学で出てくる)、違和感はなかったが、学んで腑に落ちないことが多かった。統計はあまり得意ではなく、むしろ苦手意識の方が大きい。演習書を通じて何とか理解を進めた。

勉強時間としては毎日6~7時間ほどだろうか。せっかく有料自習室を契約したのに、午前中は家で寝ており、昼過ぎに家を出て午後1時~9時くらいまで勉強するのがルーティンとなった。飽きたらやる科目を変えたり、近くを散歩したりすることで集中力を維持しながら勉強した。8月は総合的にみれば大分成長した月になったと思う。

というのも、これだけ頑張れたのはTOEICの点数がかなり悪かったからだと思う。7月に最悪の状況で受けたTOEICの点数が、8月7日あたりに明らかになった。その点数は…「605点」である。


↑疑われることが多いので証拠写真を載せておく。

この点数ははっきり言うと、編入受験にしては滅茶苦茶に低い、正直受験をなめているといっても間違いではない。これを読んでいる人のなかで、TOEICが私のように600台の人。今すぐ読むのを辞めてTOEICの勉強を始めた方がいい。決して冗談で言っていない。本当に低いのである。

その結果

「本番の試験では満点近く取らなければならない」

という覚悟ができた。良くも悪くもTOEICの低い点数のおかげで勉強に集中できたのである。勿論勉強しているときに不安もあったが、そんなことを考えている暇なんてないと思い勉強を続けた。

前半のまとめ

書いた結果読みにくくなってしまいすみません…。前半は(自分なりには)結構頑張ったかなあと。一応自分が思っていることなどは余すことなく書いた気がします。

後半の9月~合格までは次回の記事で書こうと思います。一応後半の最後にはこれからの受験生に気を付けてほしいことなども書こうと思うので更新まで気楽にお待ちください。

最後に、記事にいいね(ハート?)やフォローなどしてくださるとモチベーションになります。よければよろしくお願いします。

以上でこの記事を終わります。



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